「ジャンセアの花立ちには苦労する」

 ストレリチアの花立ちには、この私だって苦労します。それはジャンセアです。

何しろ、澱粉工場である葉がなくて、光合成は葉柄だけでするのですから、花の養分の生産量は少ないのです。私の所では、選び抜かれたジャンセアが並んでいるのですが、毎年、同じように咲くわけではありません。一度、花を咲かせると、持っていた養分を使い果たしてしまい、次の年、いくら「花を咲かせる活動を始めよ」との指令が来ても、「無い袖は振れない」となってしまうことが多いのです。そこで、対策は、ただ一つ。

「野球チームのように代打を控えさせて置く」

なのです。これで、レギュラーの袖の回復を待つのです。ジャンセアの栽培は、何とも厄介なものですが、手がかからなくて、楽ができる長所が補ってくれてます。

 それでも、これは鉢植え栽培でのことで、地植えの場合は、養分を十分に蓄えられますから、こんな気遣いは無用となります。