この審神者は よく喋る
「ちょっと鞘から出ませんか?
思念で話すより、人の体で話す方が楽だし、私もそっちのほうが都合がいいから」
っと言った瞬間、急に体が拡がったような感じがした。
体中が青い光に包まれて、どれくらい経っただろうか、、、
「前を見て、
三日月宗近!
これが人となったあなたの姿です。気に入ってくれるうれしいんだけど」
満足げな声が心地よく聞こえた
、、、これが耳から聞こえる「音」か!
知らないはずの感覚が体の中を駆け巡る
眩しさに開いた目の前には鏡があり、そこに映ってるのは、
細っそりした身体を青い狩衣に包んだ優しげな顔の男の姿だった。