さて、キムヨナ選手のTESの得点が、下記のジャンプ構成と同等の評価を受けたことは、前回の記事でお分かりかと思います。


GOE加点によって受けた同評価の基礎点のジャンプ (太文字表示)

  

3A-3T(12.20)                  

→実際は3Lz-3T(12.2)

3S-3T-SEQ(7.48) または単独3A      

→実際は単独3F(7.5)

3F-2T-2T(7.60)                   

→実際は2A-2T-2Lo(7.7)

3A-2Tまたは3F-3T(9.5)            

→実際は2A-3T(9.5)

3T-3T(8.00) または単独3A(8.2)         

→実際は単独3Lz(8.0)


基礎点合計35.9点            GOE後44.9点(加点9)


ダブルアクセルは抜け、トリプルサルコー(後半基礎点4.95)が抜けても、44.9点という、驚異的な数字。


3-3、3、2-2-2、2-3、3と2回のコンボと1回のダブルの3連続、2トリプルでこの点数を稼ぎ出したのです。(3種5トリプル、うち二つはセカンド3)


加点が付かない選手ならば、太文字の方の構成で跳ばなければならないところを・・・です。

これで観客の印象と点数の高さの印象が変わって来るのは当然ではありませんか?


更に転倒したトリプルサルコーでも1.95点(後で1.0点引かれるので実質0.95点)を稼いでいます。

これでダブルアクセルを成功させていようものなら、恐らくダブルアクセル後半基礎点3.85点に加点2点くらい付いて5.85点、PCSも更に上がって・・金メダルだった可能性も十分に考えられます。(銀メダルで点差が7点ほど。ダブルアクセル分5.85点にPCSが2点ほど上がれば逆転)


何しろ転倒1、抜け1でこのPCSです。

では、PCSを見てみましょう。


Yu-na KIM


(PCS)

SS(スケート技術)

8.00 8.50 8.75 7.75 8.75 8.25 8.50 7.50 8.25 8.35


とび抜けて高い点数のジャッジが2人いますね。また、一人だけですが7.50とトップクラスの選手としては普通の点数を出しているジャッジもいます。くどいようですが、転倒1、抜け1でこの点数。

ダブルアクセルかサルコーが成功していたら、この8.75を出したジャッジは9点台を出したのではないでしょうか?あくまで想像ですけれども。

目に見える大きなミスが2つもあって、この8.75という点数。普通のトップクラスの選手が7点台~だということを考えると、いかに他の選手と比較して高い点数だったかが分かります

目に見える大きなミスや転倒があれば、トップ選手でもPCS全体が7点台前半になってしまう選手が殆どなのですが・・・・。

実際、SP1位だった長洲選手のPCSは7点台後半近く(7.6や7.7がSPでは並んでいましたが)から、FSでは7点台前半に下がりました(7.2前後に変化)。


T/L(技の繋ぎ)   

7.25 7.75 7.75 7.50 8.75 8.00 8.00 7.25 8.00 7.75


またも、一人だけ飛び抜けて高い点数のジャッジが1人いますね。やはり普通のトップクラスの選手が7点台中盤~後半がぜいぜいと考えると、大きな2つのミスして8.75点は破格と言えます

この、一人だけとび抜けて高いジャッジが必ず一人出てきます。どのエレメンツに対してもです。

特に技の繋ぎは何故か点数が伸びにくい傾向があるので、なぜこんなにゆったりプログラムで軽々点数が出るのか分からない方も多いのでは?

一応、ジャンプ前にイーグルやイナバウアーなどは入れてますが、、、、何故ここまで点が出るのか私には分かりません。



P/E (演技力)  

7.00 8.75 7.75 7.00 8.00 8.00 7.75 7.75 8.00 7.95


うーん、やっぱり一人だけとび抜けて点数が高いジャッジが一人いますね。


演技の実施点ですが、もし、PCSが大きく下がるとしたらミスが出て演技力が出来なかった時でしょう。ミスで演技の流れを止めることにもなりますし、転倒して起き上がって演技を再度開始するまで演技は出来ないのですから。

演技力とP/Eを訳しましたが、実際は演技の実施点だと思っています。

キムヨナ選手は大きいミスをしたので下がるとすれば、ここが一番下がるはず(理屈上では)なのですが、、、、8.00に近い点数が出ていますね。

↑加筆修正。9.00点に近い点数の間違いです。

実際の演技で9.00点に近い点数が出るとは夢にも思っていなかったので間違えてしまいました。

8.00でも高いと思っていたので。


ただ、逆に7点のジャッジもいますので、これはもしかしたらランダムカット次第だったかもしれません。

ただ、7.00点の方が私には正当で公平な数字のように見えますが、どうでしょうか?




C/C (振り付け)   

7.75 8.00 8.50 7.75 8.75 8.25 8.25 7.75 8.25  8.15


PCSとはジャッジ主観を押し出したもの。GOE加点もそうですが。そのジャッジ主観のPCSで、個人的に一番不必要だと思われる部分が、この「振り付け」です。

振り付けの何をもって評価するのか、一番高い評価が得られるのはどんな振り付けなのか、全く公表されていないことから、一番不透明な箇所だと言えると思います。

ここでも、一人だけとび抜けて高いジャッジが1名いますね




IN (曲の解釈)

7.00 8.75 8.50 7.50 8.50 8.50 8.00 8.25 8.50 8.45


またもおなじみの、「他のジャッジとは1線を画す高い点数のジャッジ」がいます

なんて分かりやすい・・・。8.75点、「そういう印象だった」と言われてしまえば、それっきりのとてもツマラナイ項目ですね。

合計 65.04


また後で続きを書きます。


本当は浅田選手を始めとする素晴らしい選手の皆さんの演技を賞賛する記事だけを書きたい・・・。

つまらない採点システムやジャッジメントやプロトコルの存在などは忘れて。

でも、好きな物を楽しむ時に、なぜ自分の心に浮かんだものに「気付かない振り」をしながら見なければならないのでしょう?

素晴らしかった演技に感動したことだけを記憶に留めておきたいです。

ですが、感動したからこそ、見て見ぬふりは出来ない。

プロトコルを見るのが、こんなにも苦痛だったのは初めてです。



*基礎点は緑文字、GOE加点とGOE加減点後の実際の獲得点数は青文字です。


FS1

Yu-Na KIM


(TES)

3Lz-3T  10.00  2.2  1 3 3 2 2 1 2 3 2

12.20


加点が2点を超えています。ジャンプのGOE加点で3点を出したジャッジが3人います。

このGOE加点3点という数字は、レピスト選手の3T-3Tで1名のジャッジがいるだけ。

全選手エントリーの中で、キムヨナ選手が3人、レピスト選手が1人いるだけなのです。

加点2.2点は勿論キムヨナ選手以外に誰もいません

このジャンプで獲得した点数を基礎点で稼ごうとすると、ちょうど3A-3T(12.20)の基礎点と同じになります。

つまり、このジャンプは「3A-3Tと同等の価値があるジャンプ」とジャッジ評価を受けているのです。



3F   5.50  2.0   2 2 2 2 1 2 2 2 2

7.50  

このジャンプの加点2点というのも、キムヨナ選手ただ一人です

検証動画や静止画像では、キムヨナ選手のフリップのエッジは中立(フラット)に見えましたが、!やeマークは全く付いていません。

この7.50点という数字は、基礎点になおすと(前半ジャンプ)2A-3Tの基礎点(7.5)と同等、浅田選手が跳んだ3F-2Tの基礎点(6.8)よりも更に難度が高い3lz-2T(7.30)も超える得点です

前半シークエンスであれば、3S-3T(7.48)に近い点数です。単独ジャンプでこの点数を超えるには3A以外にはありません。

キムヨナ選手は、この単独フリップ1回で3-2のコンビネーションジャンプよりも高い得点を稼いでいるのです。



2A-2T-2Lo  6.30  1.40   2 2 1 0 0 2 2 1 1

7.70  

加点は1.4点ですが、ランダムカットによってはもっと加点が増えた可能性があります。この7.70という得点は、基礎点になおすと同じ3連続ジャンプで3F-2T-2T(7.6)より上です。

3回転ー2回転ー2回転を跳ぶよりも、難度を落とした方が点数を稼げるという例ですね。


FCoSp4   3.00  0.50     1 1 1 1 1 0 3 1 2

3.50   

なぜかフライングコンビネーションスピンに加点3を付けているジャッジが一人だけいます。

上位20名の選手の中で、加点3のジャッジがいたのは長洲選手とキムヨナ選手だけです。

この加点3を付けたジャッジには、「どのGOE加点要件に当てはまったから3点なのか」の説明を是非求めたいところです。

逆に加点0点のジャッジもいて、いかに「ジャッジの主観を全面に出した得点が可能である」かを物語っています。


SpSq4   3.40   1.40     1 1 2 1 2 2 3 1 1

4.80   

やはりスパイラルに加点3点を付けているジャッジが1名だけいます

どのGOE要件に当てはまったのか再度教えて頂きたいところです。

加点3をスパイラルでジャッジから獲得したのは、浅田選手とキムヨナ選手・コストナー選手だけです。

加点の1.40点は安藤選手と同じ加点。


2A-3T  7.50   2.00    2 2 3 2 2 2 3 2 1

9.50   

ここでも加点2点を獲得しています。

重ねて書きますが、ジャンプ加点2点という数字を獲得したのは、全エントリーの選手の中でキムヨナ選手だけです。加点3を付けたジャッジが複数いるのもキムヨナ選手だけ。

この9.50点という数字を基礎点に直すと、同等の前半コンビネーションジャンプは3A-2T(9.5)、3F-3T(9.5)と同じ点数になります。 つまり、このジャンプは「3A-2Tまたは,3F-3Tと同じ価値があるジャンプ」とジャッジが評価しているのです。



3S  4.95* (後半) -3    -3 -3 -3 -3 -3 -2 -3 -3 -3

1.95   

これは転倒したサルコーですが、回転不足をとられていません。(長洲選手は回転不足をとられています) 

なので、GOE-3で1.95点を獲得。後で1点を減点されますが、それでも0.95点残ります。

0.95点と言えども、ジャンプの基礎点で稼ごうとすると、3T(4.00)を3Lo(5.00)にするくらいの難度が必要になります。 

もし、これが回転不足を取られて転倒した場合は、3S(4.5)が2S(1.3)で-3し切れないから大体基礎点の半分の点数を引かれて0.7点くらいだったでしょう。

そして後から更に1点引かれるので、演技全体の得点から-0.3から-0.4されていたでしょう。

ですが、回転不足をとられていないので、演技全体として0.95点、約1点近い点数を転倒したにも関わらず獲得できています。

長洲選手は回転不足判定を受けての転倒なので(2A)、得点は0.38点、さらに1点引かれて演技全体の得点から0.62点を失っています。

回転不足判定を受けて転倒したか転倒しないかで、どれほど演技全体の得点に影響があるかが良く分かる例といえます。



3Lz 6.60*  1.40   0 2 1 2 1 1 2 2 2

8.00  

これも加点が1.4点ついています。

この1.4点、加点2点と比較すると「抑え目という印象」を持つ方も多いのでは? 

ですが、今回のジャンプに対するジャッジの中で「単独3回転ジャンプ加点1.2以上のジャンプ加点を貰ったのはキムヨナ選手だけ」なのです。

全エントリー選手の中で、全くのただ一人。

次点は安藤選手の3Tに加点1.2点がついたのみです。

ダブルアクセルでも加点2点を稼いだ選手はいませんでした。

この8.00点という数字を基礎点で稼ごうとすると、単独ジャンプでは3A(8.2)のみです

コンビネーションならば3T-3T(8.00)に相当します。 

つまり、それだけの難度の技と同等の評価を受けたということです。

いかに基礎点に意味が無くなっているか、ジャッジが主観を全面に押し出しているかが分かります。


SlSt3 3.30   0.8     1 3 1 1 1 2 2 2 2

4.10  これにも0.8点という加点です。また、「一人だけ3点をつけているジャッジ」がいますね。

どのGOE要件で加点が3なのか説明して欲しいです。

ちなみに、ステップで加点3を獲得したのは、キムヨナ選手1名、浅田選手1名のみです。

全エントリーの選手の中で、この二人だけ。

ステップに定評があるコストナー選手に加点3を付けたジャッジはいませんでした。

そして、点数では最高評価0.9点を受けた浅田選手と0.1点しか違いません。

SPでレベル4を出したコストナー選手の加点よりも0.1点高いのです。

安藤選手は、加点1点と加点だけでみるとトップですがレベル判定でレベル2になっているので、3.30点と得点が伸びていません。

あの素晴らしい躍動感溢れたステップはレベル2判定だったのです。

こういった所でも観客の印象との乖離が起きる要因となっていますね。


A* 0 0

0    これは1回転もしていませんから。


FSSp4 3.30 0.10      0 1 0 1 0 0 2 0 1

3.10  

キムヨナ選手の今回のFSで見られた、「必ず一人だけ2点をつけるジャッジ」がいますね。



CCoSp4 3.50 0.60 1 2 1 2 1 1 2 1 2

4.10

足換えコンビネーションスピンでは、加点0.6点を獲得。

CCoSpでは長洲選手の加点1.2点がトップですが、それでもこの0.6点は安藤選手や浅田選手、コストナー選手、レピスト選手と変わらない加点です。



基礎点合計  57.05点  GOE合計点 9.32点  TES総合点 66.45点



さて、技術点から見るとまるで転倒や抜けなど無かったかのような、凄い演技が目に浮かんできます。

なにしろキムヨナ選手のGOE獲得後のジャンプは、このジャンプ構成の基礎点と同じなのです


3A-3T(12.20)   →実際は3Lz-3T

3S-3T-SEQ(7.48 →実際は単独3F

3F-2T-2T(7.60) →実際は2A-2T-2Lo

3A-2Tまたは3F-3T(9.5) →実際は2A-3T

3T-3T(8.00) →実際は単独3Lz


現行ルールでは、このジャンプ構成は無効ですが、例えばアイスショーでこの構成を成功させた(幅や高さは多少見劣りがしたとしても)選手がいたら、どれほど興奮して感動させて貰えることでしょうか?

それと同じ評価を受けているのです。

ちなみに、「キムヨナ選手は後半ジャンプが3つしかなく、全て単独ジャンプ(トリプル2回・ダブルアクセル1回)」というトップクラスの選手ではかなり難度が低めのジャンプ構成です。

コンビネーションジャンプは後半では一つもありません。


どれほど「質のいいジャンプへのジャッジからの加点」が「観客からの見た目との乖離現象」を引き起こしているのかが良く分かります。これで観客は「演技を楽しむことに集中できる」のでしょうか?


2,3シーズン前までのプロトコルならば、プロトコルを見ればある程度「その選手がどんな演技をしたか」が浮かび上がってきたものですが、このプロトコルから実際の演技が浮かび上がって来るでしょうか?


まだPCSの解析が残っています。他の選手の解析も。まだまだ続きます。













えーっと、気分転換にどうぞ。

最後の美しい画像が秀逸です(笑)

http://up3.viploader.net/news/src/vlnews012398.gif


記者会見でのキムヨナ選手の態度がなんか話題になっているらしいですけど、実際の映像はどうだったのでしょう?

で、コチラ↓(実際の映像)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm10189053  (ニコニコ動画)


6分前後のところでしょうかね?うーん、これは・・・。ちょっと画面が暗過ぎてよく分かりませんが、ポイントは「相手に視線を送っているかどうか」だと思います。


唾を吐く真似のジェスチャーかどうかは視線の位置でしょうね。視線が後ろの方だったら「単に後ろを見ただけ」だと思いますし、そうでないなら、日本人が「フン!」ってする意味合いのジェスチャーと同じになるかと。


どちらに見えるかは、動画を見た方の感じ方かもしれません。

何しろ、目の玉の位置まではちょっとこの動画では分からないと思いますので。

特にキムヨナ選手は目がほそ・・・

ガコンッ!!!


あうーっ><

失礼しました。えーっと・・・目の大きさは関係ないですね><画像が暗めだし小さいし(汗


ただ、この後キムヨナ選手は携帯をいじるのも止めて身体を揺らすのも止めました。(それだけは明確に目に見える事実です) 態度が改まったのが偶然かそうでないか、は分かりません。

でも3番目の動画の最後の方に、なんとなーくですがキムヨナ選手、結果的に少し報いを受けてます?

せっかく褒められて「legendly」で「当然よ」みたいな感じで気分良さそうな様子だったのに。

ざまあみ・・・

ガコンッ!!


・・・・・><

いえ、この記者がアホ過ぎるんですよね><;

間違えたこともイヤミに聞こえちゃうけど、多分本気で言い間違えたのでしょう><

記者会見に出席するくらいの記者なら、英語も日本語もあまりに変な人は出さない方が良いと思いますけどねー。


まあ、何か全体にピリピリした感じの嫌な雰囲気の会見でしたね。

では、SPの方はどうだったでしょう?

http://www.nicovideo.jp/watch/sm10180699


なんか和やかです^^

特に長洲選手がすぐにコーチの話をしたり「後はコーチに聞いてね^^」みたいな感じコーチを信頼し切っている様子がお茶目で微笑ましいです^^

最後の日本人記者のところは見ない方が宜しいかと。

マスゴミですから。でも、この程度の質問はやっぱり英語でした方が。。。というか人材不足は深刻そうですねー!


色々、雑念があってFSのプロトコル解析が進みません。。。。><

これから猛毒を吐きますので、気分が悪くなりたくない方は、読まないことをおススメします。


出来るだけ我慢しよう・・・と思っていたのですが、女子FSのプロトコル検証中に記事を読み直して我慢の限界が来ました。


前にも少し触れましたが、この記事。

リンクはしません。記事を読む人が増えると収入がUPするらしいので、全文コピーです。

著作権問題に触れるようならば(多分、触れそう)、アメンバー限定記事に後でしたいと思います。


青嶋ひろのさんのコラムより。ジャッジの方の話の記事です。(以下、全文コピー)


「ショートプログラム終了後、プレスカンファレンスルームではフリーの滑走順抽選や上位3選手の記者会見に先立ち、フリーのジャッジの抽選が行われる。滞りなく終了し、女子のジャッジ団が退席をするとき――集まっていた選手や関係者たちから大きな拍手が送られたことが印象的だった。


 世界選手権は、オリンピックとは規模が違う。女子のショートプログラム参加選手は53人(オリンピックは30人)。試合の開催時間はトータルで8時間40分(この他、さらにジャッジミーティングなどにも長時間を要する)。見ているだけでもへとへとになるこの試合の間中、神経を張り詰め、選手のエレメンツすべてに目を凝らすという大仕事を終えた人々への、感謝の気持ちを込めた拍手だ。


 オリンピックシーズンは、毎回ジャッジへの風当たりが強い。4年に一度、マイナースポーツにもにわかに注目が集まり、ふだんは関心を持たない人もフィギュアスケートのジャッジに大きな興味を持ってくれる。それはとてもうれしいことだけれど、何も事情を知らずに飛ばされる「ジャッジがおかしい!」という謗りを一身に受けるのは、彼らだ。会場でも大きな称賛が送られるのは、選手たちだけ。どれだけ身を粉にしてフィギュアスケートのために働いても、彼らに返ってくるのは大きなブーイングしかない。


 しかし私が国際ジャッジたちの話を聞いていていつも思うのは、「ジャッジがおかしい!」の一言で何でもすまそうとする人々よりも、よっぽど彼らの方が長く、深く、フィギュアスケートを愛し続けている人種だということだ。でなければほとんど謝礼も出ない、名誉職でしかない重労働を、誰が進んで引きうけるだろうか? 次々と変わっていく採点システムへの対応も、選手以上にきちんとしなければならないし、ひとりひとりの選手に分け隔てなく公平に、神経を集中して正確な審判を下さなければならない。自分自身のフィギュアスケートを見る目において、揺ぎない信念を持つことも必要だ。


 そんな人々が屋台骨を支えているからこそ、このスポーツはここまで発展し、世界選手権は今年で100回目をむかえるほど、長く世界中で愛され続けてきたのだと思う。


 昨年末、ある日本人のベテラン国際ジャッジから、こんなメッセージをもらったことも印象的だった。
「ファンのみなさん、もっとフィギュアスケートを楽しんで見てもらいたいですね」
 実は自分がジャッジをしている試合では、大好きなフィギュアスケートを楽しむことはとても難しいのだ、と彼は言う。新ジャッジシステムが始まってからは、特にそうだ。ひとつひとつのエレメンツを細かく評価し、5つに細分化された視点でプログラムを見て……私たちはほんとうは、もっとフィギュアスケートそのものを、トータルな目で楽しみたいのにね、と。
「今のお客さんはルールに詳しくて、まるでジャッジのような目で試合を見ている人がいるでしょう? それではもったいない、と僕らは思うんです。せっかくスケートを丸ごと楽しめる観客席に座っていられるのに」
 もちろんフィギュアスケートの楽しみ方、人それぞれの自由だ。
 しかし、長くフィギュアスケートとともに歩んできた彼の言葉の中には、もっとこのスポーツを楽しむためのヒントが隠されているような気がする。

text/Hirono Aoshima」



女子FSのプロトコルを改めて見直していて、思いました。

この記事、「うすみっともない」ったらありゃしないっ!!!!


青嶋さんって、以前にも国別対抗戦の時に一方的な理論の破綻したライターとも思えない記事を書いてらっしゃいましたね。


このジャッジの方・・・彼の人称から男性ですね。そして国際ジャッジと。ふーん。

誰かとは特定しませんが、日本人で男性で国際ジャッジですか、そうですか。


「ひとりひとりの選手に分け隔てなく公平に」

どこからそんな言葉が?

それならば何故、ある選手は回転不足をすぐに取られるのに、ある選手は見逃される。

ある試合では全体に甘いかと思うと、ある試合では選手の顔が真っ青になるほどの辛さ。

何故か「現役選手」を教科書として紹介する不思議さ。なぜ過去の選手を手本として出さないのでしょう?

「何も事情を知らずに」

裏の事情のことですか?それなら私達には分かりません。

「そんな人々が屋台骨を支えているからこそ」

いいえ、フィギュアスケートを支えているのは選手と選手を支える関係者です。

上から指示ばかり出して、ふんぞり返っている人たちではありません。

「謝礼も殆ど出無い、名誉職でしかない重労働」

とんでもありません。その名誉職の皆さんがルールとシステムを作り、GOEを決め回転不足やエッジエラーを決めているのです。名誉職でありながら、その権力は絶大です。

「次々と変わっていく採点システムの方法に対応しなければならない」

当たり前じゃないですか。次々に変えていっているのはジャッジの皆さん自身なのですよ。

「せっかくスケートを丸ごと楽しめる観客席に座っていられるのに」

それならば「ジャッジの不思議な点数が出ない」アイスショーに行きます。これってそういう意味ですよね?

「演技が良くても点数が伸びない」選手もいれば「演技が悪くても点数が伸びる選手」もいるという今の現状を全く無視して、どうやって楽しめと?

出たままの点数を受け入れろってことですよね、この記事は。


今回の世界選手権では、オリンピックと全く違ったジャッジングが行われました。特に厳しかったのが回転不足ルールです。恐らくテクニカルスペシャリストの天野 真さんは、アクセルジャンプは軌道からの跳び方にとても厳しく、トリプルの認定にはバラつきがある印象を受けましたが(個人的に)。


もう一度書きます。

「出たままの点数を受け入れろ。素人は点数は考えずに見て楽しむだけにしろ」っていう意味の記事ですね?

そう、私達は素人です。テレビやPCやリンクの観客席から眺めているだけの。

ですが、映画を見てもオペラを見ても、野球やサッカー、何を観ても人それぞれに感想があるのは当然ではありませんか?

その感想と点数が、あまりにも遠く掛け離れていたら、不思議に思うことさえ「素人」はしない方がいいってことでしょうか?


「どれだけ身を粉にしてフィギュアスケートのために働いても、彼らに返ってくるのは大きなブーイングしかない。」

では、是非ともブーイングが起きないような、観客を置いていかないような限りなく公平に近いジャッジを行い、誰がどの得点を出したのか分かるようにして下さい。

点数をポンッ!と出しっぱなしで、説明もなく名前も国籍も分からない。責任は誰も負わない。

このシステムを信用しろという方が無茶苦茶です。

ジャッジの点数は天の声ですか?選手の努力はどうなるんですか!?


今回の世界選手権で非難が沢山でそうだから、この記事を書くようにお願いでもしたのでしょうかね?

今回に限って「ジャッジの人」の談話が出てきて、こんな記事が出てくるなんて、どういうことでしょう?

こんな「5歳の子どもでも騙せない」ような内容を書いた青嶋さんも、この記事で保身を計ったジャッジも


本当に 「うすみっともない」ったら ありゃしないっ!!!!

楽しめなくしているのは、今の採点システムとジャッジの主観なのにっ!!!!




まず最初に。これはプロトコルです。ジャッジとコーラーが判断したもので、「この点数から、このようなことが分かる」ということだけを挙げています。

主観は一つも入っていません。


実際のプロトコルはコチラですので、ご覧になりながら参照して下さい。

→ http://www.isuresults.com/results/wc2010/wc10_Ladies_SP_Scores.pdf


キムヨナ選手


基礎点 加点 合計

3Lz-3T 10.00 1.80 11.80 2 2 1 3 2 2 2 1 2

3F< 1.70 -0.24 1.46 -1 1 -1 -2 -2 2 1 0 0

LSp 0 0

SpSq1 1.8 -0.54 1.26 -2 -2 -2 -3 -2 -2 -1 -2 -1

2A 3.50 1.00 4.50 2 1 1 1 1 1 1 1 1

FSSp4 3.00 0.20 3.20 0 1 1 0 0 1 0 1 1

SlSt3 3.30 0.50 3.80 0 1 1 1 1 2 1 1 1

CCoSp4 3.50 0.50 4.00 -1 2 2 1 1 1 1 1 1


TES Total 26.80 3.22 30.02


(PCS)                     

                                               (合計)

SS 7.50 8.25 8.50 8.00 7.75 7.50 7.75 7.75 8.75 7.95

T/L 7.00 8.00 8.00 7.50 7.25 7.00 7.00 7.50 8.50 7.45

PE 5.50 8.25 7.50 7.25 7.00 6.50 7.00 7.00 7.75 7.30

C/C 6.75 8.50 8.00 7.75 7.00 7.50 7.75 8.00 8.50 7.70

IN 5.25 8.50 7.25 7.25 7.25 7.00 7.75 7.75 8.75 7.45


Total 30.28


PCSに関して、一人だけ7点台中盤から8点台後半のジャッジがいますね。

そして一人だけちょっと違う点数のジャッジも。このジャッジがいなかったら、7点台後半~8点台に余裕でなっていたでしょう。このジャッジが一人いなかったら、浅田選手のPCSを超えてますね。

スケーティングスキルの合計7.95点は、浅田真央選手の得点と同じです。

最初のコンボに加点3を付けているジャッジも。

全選手を通して、ジャンプで加点3をジャッジから獲得した選手はキムヨナ選手だけです。

ランダムカット次第で加点2.0点は十分にあり得ました。


(加点2をジャンプで貰った選手。)


長洲選手  ダブルアクセルに加点2点(ジャッジは7人が2点、2人が1点。ランダムカットによっては1.8もあり得たでしょう)

浅田選手      なし。 一つもなし。ただし、ダブルアクセルは加点2のジャッジが7人、1点が2人で加点2.0点の場合もあり得ました)

レピスト選手    なし。

コストナー選手   なし。

マカロワ選手     なし。

フラット選手      なし。

というよりも、長洲選手以外全員なし。

加点1.8はキムヨナ選手の冒頭コンボと浅田選手のダブルアクセルのみです。


(回転不足について)

長洲選手 3Lz-3T< 6.70

浅田選手 3A<-2T 4.32

レピスト選手・コストナー選手・マカロワは回転不足なし。

フラット選手はルッツに!マークで5.2点。この5.2点はループジャンプくらいの点数です。難しいルッツを跳んでも基礎点から考えると全くお得ではないという例です。

キムヨナ選手 3F< 1.46点 


では、TES順に10位まで並べましょう。(加点込みです)

1位 長洲選手  40.20

2位 浅田選手  37.12

3位 マカロワ選手 36.90

4位 レピスト選手 34.98

5位 ファヌーフ選手 33.94

6位 フラット選手 33.80

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7位 ヘッケン選手 33.64

8位 コストナー選手 33.68

9位 ヘルゲソン選手 32.68

10位リー選手 31.40


PCSというものが存在しなければ、最終グループは1位~6位の選手のものでした。

実績が足りないファヌーフ選手が落ち、地元で世界選手権銀メダリストのコストナー選手が最終グループ入りです。(TESでは加点込みでキムヨナ選手は14位)


さて、PCS順位を6位まで並べ、ミスが出た部分も挙げてみましょう。


1位 浅田選手 30.96  (見た目ノーミス。観客には見えない3Aの回転不足のみ)

2位 キムヨナ選手 30.28 (3Fの着氷詰まり。スピンの入り失敗。スパイラル途中中止)

3位 長洲選手 30.20 (見た目ノーミスに近い。3Tは着氷詰まり気味。観客には見えない3Tの回転不足のみ)

4位 レピスト選手 29.32 (2A着氷失敗による手つき)

5位 コストナー選手 29.00(3Loが2Loになり着氷詰まり)

6位 安藤選手 28.08(ルッツコンボ転倒)


長洲選手はオリンピック4位で、レピスト選手は昨シーズンのユーロ女王です。他はいつもの最終グループのメンバーといった様子ですが、失敗した内容として比較するとPCSの下がり具合はどうでしょうか?

6位の安藤選手はGPF銀メダル・元世界女王ですが7点台前半のPCS。

五輪金メダルのキムヨナ選手は7点台中盤から後半。


5項目ごとにPCSの最高得点も並べてみましょう。


スケート技術(SS) 7.95点のキムヨナ選手と浅田選手

技のつなぎ(T/L)  7.45点のキムヨナ選手

技の実施 (P/E)  7.95点の浅田選手

振り付け(C/C)   7.70点のキムヨナ選手

印象 (IN)      7.90点の浅田選手


二人でPCSの最高得点を分け合うという形ですが、観客の目にも見える大きな失敗が3つ、目に見えない回転不足が1つのキムヨナ選手に対して、浅田選手は見た目ノーミスで、観客には分からないトリプルアクセルの回転不足のみです。



次に、PCSとTES合計=実際の成績で、TES合計にPCSを足すと、TESの順位がどう変化したか、を見てみましょう。


1位 長洲選手(1位→1位)  変更なし

2位 浅田選手(2位→2位)  変更なし

3位 レピスト選手(4位→3位)

4位 コストナー選手(8位→4位)

5位 マカロワ選手(3位→4位)

6位 フラット選手(6位→6位) 変更なし


TES14位のキムヨナ選手は7位、TES17位の安藤選手は11位となりました。


次に、3つのジャンプの加減点(GOE)合計順に並べて、基礎点と比較してみましょう。


キムヨナ選手 2.56

長洲選手 2.4

浅田選手 2.32

レピスト選手 0.28

コストナー選手 0.8

マカロワ選手 0.4

フラット選手  0


ジャンプの評価(GOE)はキムヨナ選手が1位という結果になりました。

浅田選手のトリプルアクセルは回転不足をとられた上に、GOEでも-0.48と減点されています。

さて、観客の印象とどの程度違っているものでしょうかね?

ちなみにNBCのタラさんは回り切っている、CBCのカートさんは「クリーン」と元有名選手のお二人は感想を出していますが。


失敗の内容から見て、PCSの変動はどう感じられたでしょうか?

逆にいうと、キムヨナ選手の失敗があって初めて見た目ノーミスの浅田選手のPCSと同レベルか少し上になっただけという結果になりました。


感想とFSに続きます。