横浜そごう9階で行われていた、神奈川県フォトコンテストを観にいってきました。力作ぞろいで、私が落選した理由が分かりました。私の作品には明確なストーリーがないのです。見てすぐにわかるテーマが希薄なのです。ただ、綺麗にまとめているように自分では思えたので、これからはメッセージ性の強い作品を撮っていきたいと思いました。

森山大道さんの犬の記憶終章読み終わりました。森山大道さんのことを犬に重ね合わせ、その記憶というテーマですが、鮮烈な写真への想いが伝わってきます。写真を探求して、追い求め、そして写真の難しさにはまっていくようなそんな印象を受けました。中平卓馬さんから渡されたジャック・ケルアックの「路上」という小説に影響を受けたところは非常に興味深かった。アメリカのルート(国道)を旅していくというスタイルに刺激を受け、ヒッチハイクを行って日本の国道を撮影に歩いたシーンは、いろいろと考えました。放浪の旅に出るという心理、それを発表して名を上げること、中平さんとの共有した「路上」というものを大事なイベントとして、捉えたことなど様々なことを考え、当時の写真家の息遣いのようなものを感じ取りました。学生たちが学生運動に明け暮れ、政治的にも経済活動においても動乱の中、アジアの希望の星になる成長を遂げていった日本の形を、この犬の記憶という本で間接的に体験しました。輝く光と深く影を落とすコントラストが非常に繊細に、そして生々しく描かれています。

 

読書というものに最近はまっています。数日で一冊読み終えることができるので、非常にテンポよく学習しています。youtubeで精神科医の方が言っていましたが、読書をしただけでは身にならない。アウトプットしてこそ記憶に残るのですと話していたので、私も積極的に読んだ本のことは発信していきたいと思います。

 

次回は半導体の本を読みたいと思います。うちの会社は、カメラと双璧をなす部門として、半導体露光装置の部門があります。一台数十億する装置ですので、一台が大きいのです。半導体は若いころ少し勉強しましたが、あまり分かっていませんでした。書店で非常に詳しい本を見つけましたので、明日から読んでみたいと思います。

 

今日は、お休みをいただいたのでリフレッシュ。明日からまた、社畜生活です。今日撮った写真を何枚かお見せして終わりたいと思います。チョコレートノスタルジアという上田夫妻様のプロデュースしたフィルタで撮ってみました。夕暮れ時は面白い写りしますね。ではまた。