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日本へ一時帰国の折は
浅草界隈に宿を取ることが多い
それは子供の頃から、父親が好きだった街 浅草に愛着と思い出があるからだ
三つ子の魂百までも・・・・
子供の頃に美味しいと感じた食べ物は終生忘れない
浅草にはそんな昔からの老舗が今でも繁盛している
天ぷら
蕎麦
鰻
すき焼き
洋食
甘党
数えたら切りがない
そん浅草だが立ち寄った時には大好きな江戸前の佃煮を買う
昔からだいたい同じ場所で「海老屋本店」という
浅草には3軒ほどあるらしいが、関係性は分からない
季節季節の食材を使った佃煮は素晴らしく美味しい
今の時期ではやはりアサリの佃煮がお勧めだ
東京に住んでいれば何時でも買えるのだが・・・・
アメリカではそうはいかない
日系マーケットに行けば佃煮は売ってはいるが
昆布だけで防腐剤ばっちりの商品だ
浅草で売られているような、新鮮な佃煮とは言えない
そういうわけで今週は我が家で佃煮を作ることにした
季節柄 アサリのしぐれ煮を作った
しぐれ煮とは、アサリやハマグリのむき身に生姜の薄切りを加え
醤油や砂糖で煮たもので、しぐれ煮も佃煮の仲間と言う事になる
佃煮との違いは、生姜を加える事が大きな違いだ
佃煮はゆっくりと時間をかけて飴色になるまでに煮込んでいくが
しぐれ煮はさっと生姜と茹で、身がぷっくりしてきたら火を止め
貝の身に出し汁をじっくり吸わせるのだ
佃煮に比べ柔らかく生姜の香りと貝の旨味が口の中に広がる
美味しく出来上がった
暖かいご飯に乗せて食べる アサリの味噌汁で
最高の贅沢を味わった