(5月5日 サンフランシスコ・クロ二クル紙記事より)
私が買い物でよく利用する近所のスーパーで、最近はコーヒーセクションの
陳列棚にも鍵が設けられ、店員に連絡しないと自由に取れなくなった
今年に入り、酒類の陳列棚にも鍵が付いて、自由に取れなくなった
店員に話を聞くと、「窃盗が多くなったので・・・」という答えだった
「やれやれ身近にも治安の悪化が迫ってきた・・・」と感じたものだが?
果たして本当にサンフランシスコの治安は悪化し続けているのだろうか?
実際に最近の市内の犯罪率に関するクロニクル紙の記事があったので抜粋したい
2024年度の最初の4か月間で報告された犯罪件数は、2023年の同時期に比べて
30%減少している
殆どの市内地域で10%~50%減少しているが
増加している地域もあった。
ノエバレー地域では今年1月から4月までの期間で15%増加していた
ノエバレー地域では強盗と窃盗が顕著に増えた。
この地域の犯罪の50%以上は車上荒らし、窃盗は23%増加した。
一方市の北東地区ノースビーチでは犯罪率が最も減少し、2023年の同時期に比べて
50%以上減少している。
この地域は元来、市の平均より一人当たりの犯罪率が高いのだが
犯罪の大部分を占める窃盗が62%減少している
窃盗犯の減少率が大きかった地区は、ソーマとミッションベイでそれぞれ69%と64%
減少していた
また市内で最も犯罪率が高かったミッション地区も今年は22%減少し
強盗と窃盗両方が減少している
殺人、強盗、暴行、強姦などの凶悪犯罪率はサンフランシスコの大部分の地域で減少又は
横ばい状態で、サンフランシスコの凶悪犯罪率は多くの主要都市より低い
また市内で報告されている犯罪の大部分は財産犯罪(窃盗、詐欺、横領など)で占められている
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これらの警察報告書の分析から
大げさにメデイアで取り上げられている
「最悪の都市、治安悪化が顕著、ゴーストタウン」と言う文言は正確ではない
問題は抱えているものの、少しずつだが犯罪率も低下しているのが
今のサンフランシスコの現状だろう。