目刺し(めざし)と聞いてピンとくる人は

 

昭和までの時代の人々だろう。

 

現代の若者に「目刺しを食べたことがある?」と聞いても

 

「目刺しって何ですか・・・・」という答えを聞く。

 

 

イワシという魚は聞いたことがあるが

 

目刺しは・・・・・余り聞かなくなったようだ。

 

 

我々が育った時代(昭和)は

 

食卓には時々上がったものの

 

子供達には余り人気のない食べ物だった。

 

魚好きでも 雑魚 安い魚の代名詞といった感じだった。

 

 

 

 

仕事の関係上

 

日本からの鮮魚を毎日さばいていたが

 

何時頃からだろう・・・・?

 

サバやイワシが大衆魚ではなく高級魚の仲間に入ってきたのは。

 

魚の値段というのは

 

美味しいから高く不味いから安いと言うのではなく

 

その年の取れ高で変動する。

 

昔から安いと言われていたイワシでも

 

梅入りイワシ(梅雨時に獲れるイワシ)は特別に脂が乗って旨いとされてきた。

 

また一時流行った

 

アラスカ産の脂がめちゃ乗った通称 トロイワシなるものも

 

高価だった記憶がある。

 

 

最近では余り食卓に上らない干物(ひもの)も

 

若いお母さんには魚臭くて敬遠されているようだが

 

生魚と違い干物には魚の独特のうま味が凝縮されている。

 

 

 

 

イワシの丸干しを「目刺し」と呼んでいるのは

 

獲れたてのイワシを塩水であらい

 

天日干しするのだが

 

まとめてつるす時に竹串や縄状のもので束ねてつるす

 

ので目を刺すようにすることから「目刺し」と呼ばれるようになった。

 

 

もちろんアメリカでは日本のような目刺しは売っていないので

 

日本からの輸入品になるが

 

最近は時々買って食べる。

 

 



 

目刺しの原料となるイワシは

 

マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシの3種が多く食べられている。

 

イワシには

 

タンパク質、ビタミン類、ミネラル類を多く含んでいる上に

 

不飽和酸脂肪のEPAやDHAも多く含まれており


理想的な健康食品なのだ。


また


煮ても 焼いて も揚げて も良し


酢でしめても良しの


万能食材なのです。


また


日本酒  ワイン  ビール  ウィスキー


と•••どのお酒にも合う


これまた万能食材なのです。


今では決して安い魚とは


言えなくなりましたが


食欲の秋


大いに利用したい食材です。