惚れっぽい性格は自覚している。
それで何度痛い目を見たか知れない。
癖のある洋服屋の2代目に、惚れたとまではいかないが、惚れかけている。
彼の店は職場から近い。
ランチに入ったとき、近隣の店で彼のことを聞いてみた。
評判は最悪だった。
人としても経営者としても、どこで誰に聞いても良い評判を聞かなかった。
先代は彼に、商売人の心得を教えなかったのだろうか。
先々週二人で話したときも、「店の中では客と店員だが、一歩外に出たら対等だ」と言っていた。
それは違う。
どこで会ってもお客様はお客様である。
いいトシをして、そんなこともわからないのだろうか。
しかし、癖の強い男性に惹かれる傾向のある私。
悪評を耳にしても、飲み友達くらいならいいんじゃないかと思ってしまう。
特に今は、職場の男性が絶望的にダサいこともあり、少々癖があってもオシャレで飲み食いの好きな人がほしい。
その点2代目はピッタリだ。
問題は独身かどうかだが、その確証がまだ得られていない。
「この泥棒猫!」と奥さんが職場に怒鳴り込んできては困るので、独身とはっきりわかった時点でアプローチしたいと思う。