東京で行きたい店がある。
広尾にある「ビストロ・ド・ラ・シテ」
小学生のとき御菓子のレシピ本に紹介されていた勝又登シェフがオープンした店だ。
今は別のシェフがオーナーだが、勝又シェフの意向は受け継いでいるらしい。
レシピ本のコラムに書かれた勝又シェフの思想に小学生ながら感動し、
いつかこの人の作った料理を食べたい、この店に相応しい大人になって必ず行こうと決めた。
今あのお店に相応しい大人になれたかどうかわからない。
田舎に住んでて東京に行く機会などなく、これが最後かもしれない。
こんな浅はかな考えでお店の方には申し訳ないが、一生の思い出に行ってみようかと思う。
偶然にも山種美術館から近い。
もっと言えば、今、勝又シェフがオーナーをしているオーベルジュ「オー・ミラドー」で結婚式を挙げるのが夢である。
これは恐らく夢のままで終わりそうだ。
だからこそ、せめて「ビストロドラシテ」に行きたい。
嬉しいことに、現在も内装や調度品などは勝又シェフの創業当時のままという。
ネットで写真を見た。初めて見た。レシピ本には外観しか載っていなかった。
店内の雰囲気は、福山市にある「ル・ミロワール」に似ていて、憧れ続けた私の心を更に華やかに掻き立てた。
ビストロとはいえ、広尾のマダムたちが集うであろう店である。
私のような田舎者が一人で行って笑われはしないか。
いや、笑われてもいい。
これこそ旅の恥はかきすてである。
できれば、アンガールズの田中さんについてきてほしい。
けど、あいにく全く接点がない。
仕方ない。エア田中さんについてきてもらおう(要するに妄想)