行縢神社にも行ってみよう | この美しき瑞穂の国

行縢神社にも行ってみよう

今年のお盆は宮崎旅にする予定なのだが、初日に高千穂にバスでアクセスするため延岡に行くので、延岡から帰れば往復割を使えるから最終日は延岡に泊まって良さげな神社があればお参りしようと考えて検索してみた。



すると日本武尊(やまとたけのみこと)縁の行縢(むかばき)神社なる社が出てきた。



行縢神社がある地は日本武尊が熊襲征伐の際に熊襲の頭領クマソタケルを討った地であると云われている。


少年時代のコウス(日本武尊の幼名)は父・景行天皇の皇命により熊襲を討伐した。



その際コウスは女装して熊襲の宴会に紛れ込み、クマソタケルのそばに近づいた。宴もたけなわになり、熊襲たちがしこたま酔っ払った所でコウスは懐に隠していた剣を抜いてクマソタケルの胸を刺した。するとクマソタケルはコウスに今しばらく剣を止めるように乞い、その御名を聞いた。



そしてこの国で自分より強い者は誰もおらず、多くの者を従えましたがあなたのような方はおりませんでした、どうか私が捧げる御名をお召しくださいと告げ、コウスが聞くと今よりはヤマトタケとお名乗り下さいませと遺言してクマソタケルは事切れた。



この伝説からも分かるようにヤマトタケルではなくヤマトタケが正しい。ルは付けない。ヤマトタケルという誤読は明治時代の学者の誤読から広まったものだと言われており、江戸時代の国学者・本居宣長は「ヤマトタケ」と訓読している。江戸時代以前はヤマトタケと訓読していたのである。それなのに現代では誤読のほうが正しい名のごとく広まってしまっているのが嘆かわしい。


「ル」を付けると全く違う意味になるので付けてはならない。ヤマトタケはタケ、クマソタケルはタケル、タケとタケルでは意味が全く違うのである。


ヤマトタケ


今までなぜか熊襲討伐の地を訪れようと考えたことはなかったが、知ってしまった以上は行かねばならんな。



ただ行縢神社へのアクセスは延岡駅より車で25分とのことだが、公共交通機関によるアクセスが悪いのでレンタカーを借りて行こう。