氷上姉子神社と本当の元宮
2023年12月16日三重県亀山市の伝・日本武尊御陵の能褒野王塚古墳にお参りした後に一気に名古屋へ移動し、日本武尊の妃・宮簀媛(みやずひめ)が住んでいた場所に建つ氷上姉子(ひかみあねご)神社を訪れた。
氷上姉子神社は最寄りのJR大高駅から徒歩で約20分の所にある。何度も通っているのでもう慣れた道だ。
氷上姉子神社の周りの草むらで目立った黄葉
僕は長年神明社こそが元宮跡だと思いこんでいたが、本物の元宮はもっと奥にあったのだ!
石碑には「倭武(やまとたけ)天皇(すめらみこと)」とあるが、このような記述は常陸国風土記にみられる。日本武尊は皇太子のはずだが、天皇と同格のような尊称で記されることがあったようである。それゆえに倭武天皇と彫られているのだろうか。
この元宮の場所は初代尾張国造(おわりのくにのみやつこ)乎止与命(おとよのみこと)が屋敷を構えた場所であり、その娘で日本武尊妃の宮簀媛が住んでいたのである。ゆえに本来氷上姉子神社はここに鎮座していたのだ。
今まで勘違いして元宮にお参りしてなかったことを心の中で詫びて、当地に日本武尊の神霊が降りますことを祈って自作の日本武尊祝詞を五七調唱えてお参りすると、何かが解けたような感じがして元宮の地へのお参りで初めてスッキリした。
やはり氷上姉子神社にお参りするならばこの元宮にお参りせねばならない。ここはとても居心地の良い場所であった。
そしてまた来ることを心に誓って氷上姉子神社を後にしたのであった。