2023年お盆の旅(大御食神社) | この美しき瑞穂の国

2023年お盆の旅(大御食神社)

2023年8月11日長野県駒ヶ根市の大御食(おおみけ)神社をお参りした。


大御食神社はJR駒ヶ根駅より約2.3km、徒歩約28分の距離である。

NAVITIMEのナビを使いながら神社へ向かうとスマホが直射日光によって熱を持ち、しばらくカメラ機能が使えなくなってしまった。そのぐらい暑かった。


そのため日陰に移動し手水舎でスマホに水を掛けて冷やした。そしてしばらく日陰に置いて熱が冷めるのを待った。


大御食神社は美女ヶ森といわれる森の中に鎮座する。


境内には御蔭杉(みかげすぎ)という御神木がある。



この由来の画像を是非アップで読んでみて頂きたい。

景行天皇41年(112)日本武尊(やまとたけのみこと)東征の帰路 赤須彦(あかすひこ)がこの杉の大樹の元に仮宮を設けて 尊を迎え酒饌を饗せし時 尊大いに悦ばれ この杉の樹蔭 清々しく弥栄えて丈高く 奇杉(くしびすぎ)なりと愛で給いぬ 以後この杉を御蔭杉と称せしと 神代文字社伝記に記してある、と記述されている。


この由来を読めば分かるが「日本武尊」のルビは「やまとたけのみこと」である。「やまとたける」ではない。「やまとたけ」である。この神社では御祭神のルビを社伝記による、としている。


大御食神社には阿比留草(あひるくさ)文字という神代文字で書かれた社伝記が残っており、日本武尊は東征の帰路に赤須の里に立ち寄った際に当地で赤須彦が仮宮を建てて山の幸、川の幸、野の幸で尊を饗したので尊は赤須彦に御食津彦(みけつひこ)と称え名を贈ったと記されているようだ。


そして社伝記は天暦5年(951)の村上天皇の時代までの出来事が記されているという。


大御食神社拝殿



大御食神社の御祭神は日本武尊(やまとたけのみこと)、五郎姫(いついらつひめ)、誉田別命(ほむだわけのみこと)。

景行天皇41年日本武尊が東征の帰りに当地で赤須彦から饗応を受けて三晩を当地で過ごしたとされ、景行天皇58年に当地に社が建てられたという。


そして応神天皇の御世に日本武尊の神霊のお告げにより尾張国の熱田神宮より草薙剣の御霊代と美女社の五郎姫(いついらつひめ:日本武尊の妃・宮簀媛(みやずひめ)の別名)を迎えて当地を美女ヶ森と称したという。


記紀には記されていない日本武尊の逸話が当社に神代文字で残されているというのはとても貴重なことである。そして神託により熱田神宮から草薙剣の御霊代と宮簀媛を迎えたという点も重要だ。


大御食神社拝殿前にて火水埴の清祓いを存分に奏上してお参りすると、途端に美女ヶ森の中に涼しい風が吹いて爽やかな気持ちになった。

なお大御食神社には2013年3月2日にも訪れているので、過去記事を添付しておく。


大御食神社お参り後はJR駒ヶ根駅へ戻り、次にバスで霊犬早太郎伝説の光前寺(こうぜんじ)へ向かった。

(つづく)