ぢゃ、よくって。 | 斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

ぢゃ、よくって。

連休の最終日は、どんよりと曇った京都です。

いまにも降りそうだけど、降ってこない…。

 

入院まえに書き上げておこうと、原稿執筆。でも、あまり根をつめると疲れるので、

休み、休み。(まぁ、もともと僕は集中して書けないのですが…)

 

某氏の「名著」が文庫になるので、その「解説」の原稿。この本、ほんとにすごい。

誰の本かは、まだひみつです。

 

執筆のあいまに、川本三郎の日誌的エッセイ。

これ読んでいると、やっぱり荷風が読みたくなる。

つい書棚から岩波文庫の『濹東綺譚』めくったら、読みだしてしまいました。

 

川本さんによると、「お雪さん」のセリフが、明治時代の女学生が使っていた「ぢゃ、よくって、すぐ、そこ」とあるのが、後の全集では「すみません、すぐそこです」に変えてあるとのこと。手持ちの岩波文庫は「ぢゃ、よくって…」のまま。

 

お雪には「ぢゃ、よくって」のほうが可愛くていいと思う、と川本さん。

たしかにそうですね。

 

こういう細かいことにこだわる川本三郎の読みって、好きです。

 

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夕方は、ご近所散歩。上七軒とおりには、お座敷に出る舞妓さんが、ふつうに歩いています。こんな風景に、日常で出会える京都はいいですね。

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天神さんにお参り。ここでも病気平癒を祈って、いつもより丁寧に拝んできました。