魔術師の読書。
水曜日。春分の日は、雨の一日でした。
夕方、買い物がてら散歩に出たら、雨が雪に変わりました。でもそれも一瞬。買い物終わって店出たら、陽がさしてきした。この季節によくある天候ですね。
このところ、必要があって、サマセット・モームの『魔術師』(ちくま文庫)を読んでました。アレイスター・クロウリーをモデルにした小説。物語のなかに、エリファス・レヴィも実名で登場してきます。
最初は、ちょっと観念的な議論が多く、小説としてどうかなと思っていたのですが、
途中から面白くて、ほんとに寝る間も惜しんで読んでしまいました。
まぁ、最後の結末は、ちょっとどうかな、というのもありますが。
やはりモームは、小説の名手ですね。いまさらながら。
じつはある本のコラムで「魔術師としていきること」みたいなエッセイを書いていて、
その流れで、この小説を読んだのでした。
そのエッセイでは、クロウリーやレヴィ自身が書いた「魔術師」の小説のことも触れています。むかし出た『幻想と怪奇』の「黒魔術特集」(笑)、に翻訳が入っています。
エッセイでは谷崎の「魔術師」や「ハッサン・カンの妖術」のことや乱歩の『魔術師』のことなんかも紹介しています。でも本題は、Jコミックのことで、『呪術廻戦』についてなんですが(笑)
これって、まったく僕の趣味系読書の世界ですが、そのエッセイを書いていたら、これって『魔術師として生きること』という本になるかも、なんて「野望」も沸いてきてしまい(笑)、そんなことしている暇ないのに、その「本」の目次案を作ったり…。
エリアーデの「ホーニヒベルガー博士の秘密」も入れようとか(笑)
でも、そういうのは考えているだけでも楽しいです。
ということで、魔術ふうの冬の景色。