山下・斎藤編『平田篤胤 狂信から共振へ』法蔵館 オンラインによる公開書評会でした | 斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

山下・斎藤編『平田篤胤 狂信から共振へ』法蔵館 オンラインによる公開書評会でした

日曜日。

本日は午後2時から6時半ごろまで、

山下・斎藤編『平田篤胤 狂信から共振へ』法蔵館

オンラインによる公開書評会でした。30人超の方の参加。

 

評者の松本久史氏、対象論文は

・山下久夫「『古史伝』の神代像と『香取志』『鹿島志』――共振を求めて」 

・中川和明「「気吹舎」の出版活動と在地の「知」―――共振する伊豆国」

・今井秀和「近世知識人の怪異認識と平田篤胤――「天狗」理解をめぐって」

・相澤みのり「明治の平田家、平田胤雄と印行社」(コラム)

 

 

評者の伊藤聡氏、対象論文は

・森和也「平田篤胤と近世仏教――《排除》と《包括》」

・森瑞枝「「玄学」という名付け――ユニバーサルとパーソナル」

・小川豊生「篤胤のなかの中世――その神学的方法に底流するもの」

・彌永信美「「一つの世界」のなかの平田篤胤――比較神話学の夜明けと篤胤」(コラム)

・鈴木耕太郎「『牛頭天王暦神辯』における吉備真備批判の意味――篤胤と近世祇園社との共振」

 

 

それぞれ一時間の書評、そのあとの執筆者によるリプライと続いて、熱い議論が展開されました。

近世における「神話」の可能性、「地域」とはなにか、

ユニバーサルとパーソナル、そして中世と近世の違いとは…。

 

こういった核心的なテーマが「平田篤胤」というひとりの人物の学問や思想から展開していくというのは、やはり篤胤の凄さ、と思いました。

 

平田篤胤の読み直しが進んでいることを、強く実感する四時間半、でした。

今回は「公開」ということで、多くの方がはせ参じてくれました。

みなさまお疲れ様でした。

 

 

 

ということで、なにやら大笑いして、司会進行している斎藤です(笑)