ミネルヴァ評伝選『安倍晴明 陰陽の達者なり』が重版。帯にもご注目 | 斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

ミネルヴァ評伝選『安倍晴明 陰陽の達者なり』が重版。帯にもご注目

お知らせ。

ミネルヴァ日本評伝選『安倍晴明 陰陽の達者なり』の重版本が届きました。

誤字などを訂正し、また巻末に「本書刊行後の研究成果」として、陰陽道研究の最新のリストが入りました。

それとなんといっても大きな違いは帯のコピー。

  

初版では「いざ、陰陽道の世界へ」とあるところが、「いざ、陰陽道の現場へ」と変わっています。

 
じつは、「現場へ」というのが、僕の最初の案だったのですが、
重版によって、原案どおりにしてもらいました。

この本は、法蔵館の『いざなぎ流 祭文と儀礼』の二年後に書いたもの。
いざなぎ流の「現場」を描き出すという視点・方法から、平安時代の陰陽師の「現場」を復元する、みたいなかなりアクロバットなものでした。

書いているときは、僕のなかで安倍晴明といざなぎ流の中尾計佐清大夫とがだぶってましたね(笑)

それにしても、初版の刊行は2004年です。なんと15年の時を経ての、重版!! 
そんなに時間がたっても、まだこの本が読まれるということは、著者としては、うれしいかぎりです。

そして、それにきちんと対応してくれた版元のミネルヴァ書房に、感謝、感謝!です。

まだこの本をお持ちでない方は、この機会にどうぞ~~。

  安倍晴明―陰陽の達者なり (ミネルヴァ日本評伝選)


ちなみに「いざ、陰陽道の現場へ」のコピーは、編集担当のTさんがちゃんと覚えていてくれてました。ありがとうございます。

それにしても、この本を書いたときは、その15年後に折口信夫の評伝を書くことになるなんて、夢にも思わなかったですね(笑)

  折口信夫:神性を拡張する復活の喜び (ミネルヴァ日本評伝選)


  
あらためて考えると、この本、『いざなぎ流 祭文と儀礼』から二年後に、よくもまあ書けたものだと、自分ながらあきれる(笑)
 いざなぎ流 祭文と儀礼