99年,いざなぎ流「最後の大祭」記録映像が、なんとDVDに | 斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

99年,いざなぎ流「最後の大祭」記録映像が、なんとDVDに

1999年3月に、高知県旧物部村市宇の十二社神社で行われた、
いざなぎ流の「最後の大祭」の記録映像が、なんとDVDになりました。



撮影、製作されたのは、地元の映像製作に携わって来られたプロの方です。
詳しくは下記の高知新聞の記事をご覧ください。



そしてこのDVDは、Amazonで購入可能。(ただいま品切れ中)

消滅 ~いざなぎ流とそのふる里~DVD3巻セット
消滅 ~いざなぎ流とそのふる里~DVD3巻セット

⇒yahoo店は在庫有り

この大祭は、いまもご存命の太夫である小松豊孝さんが中心となって行われたもので、
当時の村内で活動中のほぼすべての太夫さんたちが結集しています。

今は亡き中山義弘太夫、伊井阿良芳太夫、さらに現役は退かれ祭りには加わっていませんが、中尾計佐清太夫の元気な姿も見ることができます。

また最終日は、多くの研究者も来ていたので、けっこう知った顔の若い姿も見られます(笑)

取り分けにはじまり、大山の神の祭り、村荒神、そして日月祭、三十三度の礼拝神楽へと、
四日間の祭りの様子が、丁寧な解説で紹介されています。なんと総時間は3時間30分11秒!! 
とくに太夫が唱え、よむ祭文や唱文は、現役の太夫さんの協力を得て、すべて文字起こしもされています。

さらに村の今昔、とくに別役の小学校のエピソードなども紹介されていて「物部村」の昔のことが伝わってくるのでした。
これは貴重な映像記録、資料であることは間違いありません。

僕も、祭りの最初から見学していたので、ときどき、多数の見物人に混じって出てきます。若い!!(笑)。

それとなぜか、前半のほうでは、太夫さんの手伝いをしていて、お供えものの御膳を持っていたり、バッカイを運んでいたり、なんてシーンも出てきます。一緒に見ていた妻は、大笑いしてました。

この大祭から3年後に僕の『いざなぎ流 祭文と儀礼』が刊行されます。その冒頭は、十二社神社のエピソードから始まります。



そして今年の年末には、この本の「増補版」が刊行される予定。ただいまその校正作業中です。
ということで、最後は宣伝になりました。

 いざなぎ流 祭文と儀礼