『昭和大礼要録』 | 斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

『昭和大礼要録』

写真は、いま書いている論文の資料で、以前に入手した『昭和大礼要録』

 

昭和天皇の即位礼、大嘗祭に関する、「内閣 大礼記録編纂委員会」編集の、公式記録です。
布張りの超豪華本ですが、「日本の古本屋」で探したら、びっくりするほどの安価で手に入りました。

写真は、廻立殿、大嘗宮、悠紀殿のアップです。なかなか貴重ですね。

 

 

この公式記録のなかで、大嘗祭を「神皇帰一」の祭祀としているのですが、
それが折口信夫の「大嘗祭の本義」とどう関わってくるのか、または関わらないのかが、考察のひとつ。

また編纂委員会のなかに、折口の「親友」である宮内省掌典、大礼使事務官の星野輝興も入っています。なかなか奥深い「闇」がありそうです。


ところで、この本が届いたとき、妻が真っ先に夢中になって読んでいました。
なにをそんなに、と思ったら、「大饗夜宴」のメニューでした(笑)。
料理とともに、ワインの銘柄とかも書いてあります。

たとえば「赤葡萄酒」は「シャトー・オー・ブリオン。1900年醸」
まさに大嘗祭は、近代の儀式でもあったわけですね。




異貌の古事記