お月見、ふた夜 | 斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

お月見、ふた夜

土曜日、日曜日、くたくたさんとお月見に出かけました。

土曜日は、嵯峨野大覚寺の大沢池。嵯峨天皇の故事によるという、竜頭のついた船を池に浮かべ、月を愛でるという風流な行事。僕たちは船には乗らず、池に浮かんだ船と月の景色を眺めていました。

この日、昼間は曇っていたにもかかわらず、夜はきれいに晴れて、池の上に輝く月はとてもきれいでした。でも、この行事も観光化・大衆化されてしまい、なんか遊園地みたいな感じで、じつのところは興ざめでした。まぁ、しかたないか……。

日曜日は、祇園・八坂神社。

この日も、昼間は薄く曇っていましたが、夜になったら雲一つない空。神社に向かう途中、南座のあたりに赤っぽい満月が昇ってくるのが見えました。神楽殿で、神事に引き続いて雅楽、舞楽、筝曲などが奉納されました。舞楽は「蘭陵王」が舞われ、くたくたさんはご満足の様子でした。

東山から、昇る月が神社の境内を照らし、たくさんの見物人が行き交うのは、いかにも祇園の神社という感じがして、なかなかよかったです。

その後にホテルオークラの十七階のラウンジバーに行き、天空高く渡っていく満月と東山あたりの夜景を眺めながら、お酒を飲みました。

これも最高のお月見でした。