トノサマガエル、アマガエル、カエルにいろいろあるけれど🎵
ってアニメソングで歌われるくらい一般的なカエル🐸トノサマガエル。
⬇︎子供の頃、最もポピュラーなカエルの一種だった。(写真はWikipediaからお借りしました)
小学校の頃だったかあるいは中学校だったか、理科の授業の解剖実験で試験体にされたのもトノサマガエルだった。
そんなごく普通のカエルであるはずのトノサマガエルが姿を消した⁉️
昨日、第4回の「生きもの調査員養成講座両生類・爬虫類編」があった。
その中で初めて知った衝撃的な事実!
現在、トノサマガエルは環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されていたということ。
⬇︎静岡県版レッドリスト(準絶滅危惧NT)
そして、既に講座の開催地である麻機遊水地周辺は勿論、静岡市内ではトノサマガエルを見ることが出来ないらしいということを。
そういえば、本講座の第3回実習で遊水地の水路に入ってガサガサやった時・・・
うじゃうじゃいたオタマジャクシは全てがウシガエルのオタマジャクシだった(>_<)
ではトノサマガエルが急速に減少した理由は何⁉️
水田面積の減少、耕作放棄、圃場整備にともなう水田環境の変化などによって、生息数・分布域とも急速に減少していったというのはある程度理解できる。
さらに苗代の廃止や中干しの強化などの稲作方法の変化がトノサマガエルの減少に寄与しているらしい。
そういえば、僕らが子供の頃は水田に水が張られていた期間はもっと長かったように思う。
現在主力品種のコシヒカリは早期栽培だし、その他の人気品種も短期間で収穫する短期栽培型が多くなっている。
地球温暖化に対応した稲作栽培の変化がカエル類の減少に関係しているのかも知れない⁈
トノサマガエルの繁殖・成長サイクル(産卵〜孵化〜幼生期〜成体期)が水田の乾田化や中干し期に当たれば、当然に卵やオタマジャクシは死滅してしまう。
⬇︎トノサマガエルの成長サイクル
もう一つ、これは僕の勝手な推測だけど、トノサマガエルの減少理由で前述ウシガエルの影響があるように思う。
外来種のウシガエル、食用ガエルとして養殖していた歴史から見ても、貪欲で巨大に成長するのは一目瞭然。
他のカエル類を捕食するのは容易い。
生息環境を同じくするカエル類の種間競争でも圧倒的優位に立つはず。
⬇︎オタマジャクシだってこのサイズ(写真はWikipediaからお借りしました)
ある水田、ある湿地帯でウシガエルを見かけたら、そこにはもうウシガエルしかいない環境になってしまうのではないだろうか?
⬇︎この日はトノサマガエル以外にも多くの両生類・爬虫類を勉強させていただいた
両生類・爬虫類が多様に生き残る環境を残すことはとても重要なこと。
トノサマガエル、トノサマバッタ、殿様キングス・・・
だんだんトノサマたちが消えていく
おしまい