妙喜庵(みょうきあん)待庵(たいあん)⁉️ | 道祖神の招きにあひて

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八ヶ岳山麓の山小舎(ヒュッテ)をベースにした、百名山登山、スキー、自転車・鉄道・巡礼の旅、秘湯、自然観察、DIYなどの趣味のブログです。

現存する日本最古の茶室『待庵(国宝)』を見てきたお話です。

待庵があるのは大阪府との府境に近い京都府大山崎町
そう、あの「天下分け目の天王山」と呼ばれた山崎の合戦で秀吉軍が陣を構えた天王山の麓の町です。


JR山崎駅から徒歩30秒


駅前にある妙喜庵


『豊興山妙喜庵』臨済宗東福寺派の・・・

小さなお寺さんです


通常は拝観謝絶です

拝観は寺用のない日曜日の午前10:30と11:30の2回のみ

見学を希望する一ヶ月以上前に、往復ハガキで申し込みをします

志納金千円です


待庵は天正10年(1582年)山崎の合戦後に、豊臣秀吉の命で千利休が山崎城下に建てた茶室を、元和9年(1623年)頃に移築したと言われています。日本最古の茶室建造物であると同時に、千利休が作った現存する唯一の茶室とされています。


待庵へは本堂から一旦庭へ降りてからサンダルに履き替え、にじり口へ向かいます。


さあ、いよいよ国宝茶室の見学です。

※もちろん茶室内には入れません。写真撮影もNGです。


☟下の写真は山崎観光案内所のHPからお借りしました

お〜、凄いです。

待庵の内部は二畳という極小の空間で、隅に炉を切り、室床という独特の床の間を持つ、わが国の数寄屋造りの原点と言われています。

今日は快晴のお天気だけど、普段なら薄明かり、土で作られた錆び壁と練り込まれたすさ(藁)がこの上なく詫びた風情を醸します。

極限まで侘び寂びを追究するとこうなるんだろうねえって、素人の僕にでも想像がつく建築です。

たった二畳の小宇宙、千利休の世界観が偲ばれる時間です。


1時間の見学中は、ご住職と寺族の方々が付ききりで説明していただけます。


国宝茶室『待庵』、観るべし、訪れるべし❗️


おしまい