サバイバリストである私のファストエイドキットはいたって普通 | サバイバルJP 公式ブログ

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お久しぶりーふしゃちょーです。

 

Bush Craft Inc.を立ち上げてからというもの、あまりコッチ系に顔を出さなくなりました。

とはいえ色々と蓄えた知識や経験は、沢山ある。

周辺に専門家も沢山いるので、まあ増える増える。

 

ま、原点はこっちということで、ちょいと今ふと目の前にあったもので書いてみます。

 

タイトルでサバイバリストとか言ってるけど、常日頃から命の危機に直面しているわけではない(笑)

 

私にとっての「日常」といえば、基本はオフィスワーカーの社長でありながら、アウトドア系の様々な仕事現場に呼ばれたり、プロ向けの講習会を開いたりしている。

 

そんな私のファストエイドキットがこれ。

以前はドイターの赤い赤十字のポーチになんとか詰め込んでたんだけど、もう入らないっす。。。

それと細かい仕切りがむしろ邪魔くさくなりまして。

このポーチは何の専用品でもありません。

 

普通のポーチを使う点でネガティブ面は、他人から見たらそれがファストエイドだとわからないこと。

本来なら誰が見ても一目瞭然であるべきです。

そうすれば、持ち主の私から指示しなくても勝手に使ってくれて守られる安全があるからです。

ワッペンかなにかやろうと思ってやってない。

完全に油断ですね。早く改善します。

 

なのでミリタリーファンの方とかは、逆に無暗に衛生兵的なワッペン付きのケースを他の用途に使わないほうがいいです。

何かあったときそれがファストエイドキットだと勘違いして持っていかれる可能性あるし、開いてみて中身が違えば「ややこしいわクズ野郎!」と言われるとか言われないとか(笑)

 

さあ、中身の話。

雑多です。

必要なものって人によって違うし、好みで道具を選べば大きさもカタチも様々なのです。

仕切りが沢山でビシっと並んでピチピチだと、現場では戻すのも面倒だし汎用性が薄くなります。

だから、もうぶっこんでしまえ!となりました(笑)

サッと使ってガシャっと戻して次の行動です。

 

 

ざっくり、左下が毒や虫の関連ですね。

毒と虫は最も使用頻度が高いです。

左のサレテクトから右のムヒや塩あたりまでがその枠。

左から

 

・サラテクト

携帯用ボトルの虫よけ。これはディート10%しかないタイプなので、使い切ったら30%のボトルスプレー製品から液体だけ詰め替えても便利(30あると蚊以外にアブにも効果的になる)。

子供にも使う予定がある人は30%は強すぎるので、10%に抑えるか別で用意しておきましょう。

また、ディートはウレタン系やレーヨン等に影響があるのでウエアによっては多用は避けなければなりません。

が、ひとまず何も考えず手軽に蚊から逃れる手段として便利です。

 

・ハッカ油

説明不要かもしれませんが虫よけに効果的で、特にアブのため。

蚊までなら一般的な優しめの虫よけで十分ですが、アブやダニだらけの環境なら必需品となる。原液のスプレータイプと詰め替えビンを入れてます。源流くらいの環境だと時期によってはアブは養蜂場のミツバチくらいいますからね。

ウエアへの影響はディートに比べかなり軽微です。

また、肌が弱い人向けにもハッカで自作のほうが良い場合があります。

 

・瓶のアトマイザー(30ml)

無水エタノールを目分量で少し入れてあります。ハッカ油を現場で自作で薄めて使うためのもの。(水は飲料水から)

ハッカ油をアルコールに入れて溶いて、あとは水。

30ml瓶で山で使うなら、ハッカ油10プッシュ、アルコール1対水9くらいの割合。

養蜂場レベルでアブがいる場合はハッカを原液で自らにぶっかけることもあるのと、短期間しか作り置きが出来ないので材料ごとに別で携帯して現場調合しちゃうって考え。(いつでもポーチごと持てば出れるようにしてる)

ハッカ油はボトルを選ぶので(ポリスチレン/スチロール樹脂を溶かす)よく調べて買ってくださいませ。

 

・ポイズンリムーバー

これはポンピングで繰り返し強めに減圧出来るタイプ。

吸い口は予備的に2個入れてますが、〇型以外を使う機会はほぼないです。

 

・アドレナリン注射液

製品名はエピペン。アドレナリンの自己注射器です。

ハチ等に刺されると発生する可能性のあるアナフィラキシーショックに備えたもの。(詳細はググって)

入手には医師の処方箋をもって薬局で購入します。

「アレルギー陽性ならもらえる」「注射器を他人に使うのは医療行為だから違法」などというネット上のトンチンカンな論法も見かけますが、嘘です

「仕事上でよく山に入るし他人も引率することも多いので念のため持っておきたい」で処方してくれます。

私もそのようにかかりつけ医に処方してもらっています。

林業など場合によっては会社負担で従業員に配ることもあるんです。

そして、目の前でアナフィラキシーショックを起こしている人にエピペンを使うのは刑法から見ても「緊急避難」です。医療法の面から見ても、違反になるのは反復継続する意図を持って行う場合です。目の前の命を救うために無資格者により行われた単発の注射は医療法違反にはなりません。

アナフィラキシー如何の判断やら高齢者やらは、もう現場の人間の判断と決断です。

決断力が無い人はサバイバルに向かないです。

 

・ムヒ

もはや説明不要。使用頻度No.1

 

・塩

ファストエイドキットとしては、ヒルの離脱用です。

調味料を持たないときもありますから、ここにも入れてます。

自分に使うならタバコの火でやっちゃうけど、女性や子供にそれはちょっとね。

 

と、まあ虫系だけでなんやら書いたな~またしても。

 

次回は外傷用の話で。

 

ベビーワセリンについて書いちゃったけど外傷の話だからわざわざ消したw

 

ではまた!