Aloha(アロハ) ~もうひとつの日本人の歴史~ | 駿河堂のブログ

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今年3度目となる、ハワイ(オアフ島)訪問やしの木

 

 

なぜだか・・・20代の頃からハワイには縁があるような気がする。

目的も同行者も、比較的バラバラだが、休暇の意味合いが大きかった。

今回は、休暇とはかけ離れた、初めての目的だった。

 

「シニア ケアサービス事業」の一端を見学させていただく・・・・

今まで、考えたこともない初めての分野を、なぜか最初にハワイで見学

することに。

もちろん、同行してくださる方は、ケアサービスにおける様々な資格と

豊富な経験を持ち、現在進行形でその仕事に携わっている方。

そういったプロの方が、日本ではなくハワイで見せてくれる理由とは、

「理想的な」ものが有るからに他ならないからだろう。

 

さて、

冬の日本から、常夏のリゾート地、ハワイへ。

成田空港の駐車場で、車にコートを置いて、夏の服装にニットのカーディガンを

羽織って出かけた。

この時期のハワイは、雨も多いらしく、思っていたよりも暑くはなかった。

日光は相変わらず、まぶしい・・・・。

 

ワイキキの街は、クリスマスの飾りで華やか。

大きなクリスマスツリーがあちらこちらにあり、タンクトップに短パン、

サングラス姿の観光客が、ツリーの周りで写真を撮っている。

 

 

ホテル内も、飾り付けがほどこされて、ツリーとプールを眺めながら、

カフェテラスでパイナップルに傘のささったマイタイなどを飲む・・・・

なんとも優雅な、初めてのクリスマス気分を味わった。

 

 

Hさんが予約してくださった「プリンセス・カイウラニ・ホテル」は

その名のとおり、早世したハワイの王女ヴィクトリア・カイウラニが

幼少期に住んでいた領地の跡地に建つ。

ロビー階のいたるところに、肖像画や写真が飾られていて、クリスマスの

飾りはピンク系統でまとめられ、若く美しいプリンセスの雰囲気そのもの。

 

 

ハワイ王国滅亡という激動の時代を生き、23歳という若さでこの世を去った

プリンセスの、幸福な幼少期の風景を感じられるようだった。

豊かな南の島というのは、沖縄(琉球王国)と同様、軍事、政治的に

諸外国の侵略を受け、翻弄されるという歴史がある・・・

ハワイもまた、そうした侵略と、加えて移民問題、戦争・・・・と壮絶な歴史を

辿ってきた。

 

可愛らしい夢見るようなクリスマスツリー、青くぬけるような空、

心地よく吹き抜けていく海風・・・・

すっかり穏やかで平和に感じられる今この時が、若き王女や、原住民、

そして多くの移民の犠牲の上にあることを、ふと想う。

沖縄のひっそりとした波打ち際で、打ち寄せられる美しい波と白い砂を

見ていたときに、ひどくもの悲しくなった時とよく似た感覚だ。

 

この場所を訪れてしまう理由は、何だろう?

考えることが苦手な自分は、野生の勘とでもいうような感覚的なものに

動かされてしまうが、きっと何か意味のあることなのだろう。

 

 

つづく・・・・虹