札幌地裁が、グーグルに検索結果の表示に関わる仮処分を決定しました。


これは、札幌市の50代男性が12年前に逮捕されたことがグーグルの検索結果に表示されてしまうため、グーグルに対し削除を求めた仮処分申請に対しての仮処分決定なのですが、このような「忘れられる権利」と「知る権利」をどこで線引するのかはとても難しい問題です。


この男性の場合、2003年に逮捕され罰金20万円の略式命令を受けたそうで、そのときの逮捕記事が、自分の名前を検索した際に表示されてしまうということで、プライバシーや名誉権を侵害しているということで訴えていたそうで、グーグル側では、まだ正式な決定を受けていないとのことで、現在のところ対応もコメントも発表していません。


裁判官の判断では、「男性の犯罪経歴をネット上で明らかにする利益が、これを公表されない法的利益を上回っているとはいえない」ということですが、この問題はとても判断が難しいもので、まだまだ議論が続きそうですね。