国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が8日昼、来日した。ホテルで3日間待機した後に23日に開幕する東京五輪に向けての準備を本格化させる。8日にも開催される大会組織委員会や都、政府などとの5者協議では、観客数の上限について改めて議論する。バッハ氏もリモートで参加するとみられる。

菅義偉首相は8日、新型コロナウイルス対策として東京都に4度目の緊急事態宣言を発令すると決める。発令時では最長の6週間とし、飲食店に酒類提供の停止を求める。当初はまん延防止等重点措置の延長にとどめる案があった。都で7日の新規感染者が900人を超えたのを受けて転換した。

7日夕の首相官邸。事務方から都を宣言に格上げする案が示されると、首相が口を開いた。「これで最後の宣言にしよう。さらに延ばすことはしない」。酒類提供の一律停止を求める厳しい措置が異論なく決まった。  

 

 

首相が宣言発令に転じた背景にはワクチン接種への期待もある。政権は7月末までに接種対象と見込む人口の4割が少なくとも1回の接種を終えると分析する。政府高官は「8月22日までには2回接種の人口が4割に達するだろう」とも指摘した。感染を抑えながら接種を広げ、新規感染者や重症者の増加抑制を狙う。与党内では9月前半にも首相が解散に踏み切るといった見方が濃厚だ。「解散はコロナの収束に一定のメドをつけてから」。こう言ってきた首相に残された時間は2カ月あまり。コロナ対策は時間との戦いになりつつある。 日経電子版。

 

 

混沌として来た、昨今のコロナ状況と政権覇権争いであります。そんな中にこの東京オリンピック開催の立ち位置が存在してきているようであります。我々国民はジッと政治家の発言を見守りながら、大方、国民の6~7割以上が「不満と不安でいっぱいだ」と思います。通例であれば、国を挙げて行うオリンピックに期待と喜びを国民一丸となって表すのでありますが、流石に両手を挙げて開催を祝うことに賛成するには、遅過ぎたようであります。本来であればもう少し国民の意思に耳を傾けて頂けるのであれば、あと少し時間の猶予が欲しかったと思います。ここに来ては、今は只、東京オリンピックが平穏で無事に終わってくれる事を祈るばかりであります。

 

 

さて、東京オリンピック開催にあたり、我らが土用の丑も5日後の28日(水)になります。また、開会式が行われる23日(金)の前日、22日(木)が海の日の祝日、当日23日(金)がスポーツの日で祝日となります。従って、22日~25日まで暦の上では「4日間の長期連休」となります。土用の丑当日まではまだ少し時間があるのでありますが、活鰻の搬入、または販売等を考えると非常に厳しい環境であると思われます。凡そ、産地からの出荷は25日(日)、26日(月)がピークになりそうでありますから、全般的な荷動きが掴みづらい状況であります。またその期間の入荷と配送がひっ迫しないかと心配されます。当に「もうはまだなり、まだはもうなり」「人の行く裏に道あり、花の山」の緊急事態宣言下であります。従って今夏は暗中模索の状態であります。

 

 

ご年配の皆さん、ワクチンの接種はお済でしょうか。昨今の抗体検査で、投与したワクチンの効果は95%から64%に低下したと報道されています。しかし、重篤率は93%で効果ありと言われますから、デルタ株に対抗するワクチンの製造に期待して「気長に待つべし」であります。それでも、ゆうに一年半は過ぎています。さすがに年寄りは自分の娘たちと孫の顔が見たくなりますね。