涸沢カール!

「涸沢カール」って何?

涸沢(からさわ)カールは北アルプス南部、穂高連峰長野県側の中腹の人気山岳スポット。「カール」と呼ばれる氷河が削って生み出した巨大な谷(氷河圏谷)の一帯を指します。

涸沢カールは北アルプスの高峰、奥穂高岳や北穂高岳への登山の中継点としてもお馴染みですが、秋になるとこのカール一面が赤やオレンジ、黄色に染まる日本屈指の紅葉の名所。毎年この時期は、登山者だけでなく、多くの観光客がこの涸沢カールを訪れます。

涸沢カールを訪れるメインルートは、長野県松本市の上高地からの徒歩が一般的。上高地バスターミナルから涸沢まで、距離にして約15km、標高差は約800mになります。上高地はマイカー規制されているので、長野側なら「沢渡」、岐阜側なら「平湯温泉」に車を停めてタクシー又はバスになります。新宿や大阪からの直行バスもありますが、紅葉時期は早めの予約が必要です。

上高地から涸沢までのコースタイムですが、中間ポイントである「横尾」までの平坦路を約3時間、その後登りを3時間の計6時間が目安。子供や山道を歩き慣れてない人は、こまめな休憩を取りながらで、コースタイムプラス12時間は余裕を見ておきたいとことろです。

車を駐車場に止め、タクシーで上高地に入り、先ずは河童橋を目指して歩き始めました。バスターミナルから直ぐのところに河童橋があり、いよいよ念願の

北アルプス槍穂岳の涸沢コール入りであります。本来であれば、北穂高・奥穂高・槍ヶ岳と縦走できれば最高で有りますが、何しろ素人に近い状態でありますので、体力・気力に欠け、とりあえず涸沢フュッテを目指してひたすら歩くであります。

河童橋から明神を経て徳沢まで約2時間、朝起きの散歩のつもりで山道を歩きます。途中途中の休憩を挟み、ゆっくりとした歩幅で歩きます。静岡の気温と比べると涼しい気候であります。また我々を追い越して行く登山者の格好は、適度なリュックを背負い、中にはヘルメットをぶら提げて、大股で闊歩して行きます。まだ、すれ違う登山者は少なく、我々だけの隠密の山行のようであります。徳沢園で朝食を摂り、食後にコーヒーを頂きました。実に爽やかな風味のある珈琲でした。これからが、少しアップダウンがある山道を歩いて横尾に向かいます。

徳沢から丁度、半分位の位置になります。もう少しで横尾の登山口です。

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登山靴の紐を少し緩めに、足元まで強めに締めて来た為か、どうも血の通いが悪いように感じます。年寄りでありますので、この半分の行程も難儀に感じます。これからが上り一直線。水分補給を充分に、横尾で水の補給です。

後一息!残り、後一時間程。既に2時間半程、登り道を歩いています。沢の横道をただひたすらに、涸沢を目指して。

無事に涸沢フュッテに着いて、名物のおでんと生ビールの乾杯です。とりあえず登れて良かった。だけど疲れました。顔面に念願の穂高連邦が見えています。

好いですね!こんな経験も「あり」ですね。