まいど~!
めちゃ久しぶり!
みんな、元気にしてはった?
オレ?
色々あってん。
今日はその辺を少し聞いて。
めちゃ痛いハナシやで。
実は昨年手術した小指が、先月から化膿してきてん。
化膿いうても、姉妹でも典明でもないで。
バイ菌入って膿むヤツな。
何でバイ菌入ったのか、どこから入ったのかは、よう分からん。
もともと引田天功のイリュージョンみたいに手術の後、糸が出てたやん?
あのコンニチハ!の穴からかなぁと思ってんねんけど、
バイ菌に聞いた訳やないので、正確なところは分からへん。
何しかパンパンに腫れてきて、慌てて手術してもろた病院に電話してん。
その辺のことは、前回号
緊急手術!痛みに耐えるの巻に書いといたので、ご参照を。
その後、二週間でまた症状悪くなり、また救急と同じ病院行ってん。
CTやらレントゲンやら撮った挙句に
手術してもろた病院行って。やで。
それが出来るようなら、最初から行っとるわい!
手術してもろたとこが、
こないなりましたで!って
文句言うてるみたいになったら敵わんから
こないしてお忍びで受診しとるんやないかい!
腹決めて水曜日に手術してもろた病院行ってん。
おー、どーしました??
相変わらず、底抜けに明るい先生。
めちゃ爽やかや。
こうこう、シカジカ…。
ふむふむ。
じゃあ、クギを抜きましょう!
えっ!((((;゚Д゚)))))))
抜くって、昨年埋め込んだヤツ?
ええ。あまり訳に立ってないし。
わ。
オレがずーっと気にしてるけど、言い出せなかったこと、そのものズバリ仰るのね。。
いつ抜きます?
えっ!((((;゚Д゚)))))))
いつ?って今から、とかですか??
それはありませんよ。
色々準備もありますから。
オレだって、心の準備もありますし。
(笑)
じゃあ、明日の2時から手術で。
確かに明日の午後は何も予定ない。
では、明日の2時からお願いします。
がーーーん。
やっぱ抜くんだ。
役に立ってないんだ…。
これでまた今年の夏は走り込めない。
45、6のアスリートとしての短い円熟期をこうして奪われていくのか。
そうして、そんなこんなで迎えた手術当日。
会社から歩いて病院へ。
長かった~。
走ったらじきやけど、歩くと時間かかる。
まぁ、当たり前か。
(笑)
そういう意味やなくて、足取り重いっちゅうことやで。
文学的表現や。
2時からなので、1時半には診察券を機械に通してね♥と言われてたので
せっせと歩いてチェックイン!
しかし!
今朝一番の手術のお客さんが長引いていて予定よりも遅れているとのこと。
外来の看護師さんが、ゴメンね~を連発してくれるが、
オレにとっては、時間はどうでもよくて
執刀してくれる先生が疲れ果ててないかの方が気がかり。(笑)
だってね、1時スタートの人がまだ前に控えてるから。
ドキドキの時間が長くなるだけやし。
予定より1時間遅れの3時。
Ope室から外来にラブコール。
ルルルルルルル~。📞
大納言さん、上がってもろて~
みたいな。(笑)
毎回思うねんけど、赤穂浪士のラストシーン。
大石内蔵助どの、立ちませ~ぃ!
そんな感じ。
指の先切るだけでもドキドキなのに、切腹する前ってどんな気持ちなんだろ。
江戸時代じゃなくて良かったわ。
何回切腹してることか。(笑)
例によって歩いてOpe室に入り、クネクネと右へ左へ曲がりながら
今日のOpe室へ。
右手の四番にお願いします。
はいはい。
ベッドに横になり、左手を放り出す。
まさにまな板の鯉。
好きにしてくれぃ!
もうそんな感じ。
心電図取るためのシールをペタペタ貼っていく。
右手には血圧測るカフを巻かれて左手の消毒が始まる。
お好み焼きの油ひきみたいな入れ物に長いピンセット突っ込んで
いそいそとイソジン塗り塗り。
そこまでやるか!
小指の先っちょなのに二の腕まで消毒消毒。
そこまで歩いて行く菌おらんやろ…。
おったとしても、肘まで行き着かんうちに死滅やな。
本日の最大のイベント。
麻酔!
これが痛い。
だってね、切る時は麻酔かかってるけど、
麻酔の注射の時はシラフやからね。
情け容赦ない痛み。
はい、行きますよ~。
ぶすっ。
うっ。
ぐぐぐぐ~。らぶ注入~。
もう一本っ!
出来ることなら一本目の麻酔が効いてからにしてもらいたいが、
はい~っ!という威勢の良い掛け声と共に
ぶすっ。
うっ。
ぐぐぐぐ~。
はい、次は手のひらにもう一本行きますよ。
そやねん。三本打つねん。
分かってるから、慌てない。
はい~っ!
ぶすっ。
ぅっ。
だんだん、ぼわんとして来た。
暖かい感覚。
そこで、また事件。
執刀の先生が来ない!
麻酔は効いて、いつやるの?
今でしょ~的な感じなのに、切る人こない!
電話しろ!
さっきからしてますが、かかりません。
あ~、メシ食いに行ってるんやな。
腹ペコでイライラしながら、されるより
ゆったりした気分でやってもろた方がええわ。
内心そんなことを考えてた。
なにごともなかったかのように、爽やか先生、登場。
大納言さ~ん、やって行きますからね~。
極めて明るく話しかける先生の声に、
パーマかける時みたいな帽子をスッポリ被せられた頭を
ぺこりと起こすことしか出来なかったが、
気持ちはもうお任せするしかないので、上手にやってくださいな。
そんな気持ちだった。
アタマの上で異国の言葉が飛び交う。
コッヘル!
モーツァルトみたいなもんかな?
あれは、ケッヘル。
まだボケることは出来る。
ドライバー!
ねじ回し??
確かに今日はネジ釘抜くんやけど、
ドライバーでゴリゴリ回すんか??
おいおい…。
モスキート!
蚊?
そうでなくても血が出てるのに、蚊取り線香くらい焚いてくれよ。。
目隠しのむこうじゃ、血みどろの戦いなんだろな。
たぶんモスキートっていう蚊の化け物みたいなのに
出た血を吸わせてるんだろな。。
おぞましい。。
釘を入れる時は、電気ドリルの
ドゥルルルルル~っ!って音が聞こえたけど、今日はまだ聞こえない。
そろそろかなぁと不安に思ってたら右手についた助手の先生が
気配を察したのか、
もう取れましたから、あとは縫って行きますね。
え?もう取れたん??
呆気ないな。
は~い!大納言さ~ん、お疲れさまっ!終わりましたよ!
先生、ありがとうございました。
やはりすごく化膿してましたか?
いえ、表層だけでした。
骨には行ってませんでしたよ。
ほっ。
じゃ、クツを履いて外来に戻りましょうか。
促されて上半身起こしたものの、
ベッドは高いままだし、クツはないし。
(笑)
あっ、ベッド下ろしてあげて。
それから、クツクツ!
おいおい…。(笑)
更衣室に戻る頃には麻酔も切れて、盛大に痛くなりはじめた。
ズキズキ。
シャツをパンツの中に入れる作業が骨が折れる。
痛い。
心臓より下にするとたちまち痛みが走る。
何よりもOpe室を出る前に先生が言ったことが気になる。
いまは包帯巻いてますが、なんせ骨の中から血が出てくるので真っ赤になることがあります。
その時も慌てず上からガーゼでも巻いて置いてください。
次の消毒の火曜日まで決して外さないように。。
血染め~!
かなり血の気が引いた。
火曜日までずーっと心臓より高くしておこう。
怖いやん。真っ赤になったら。。
外来から迎えに来た看護師さんが、レントゲン撮って帰って来てね!
言い残して、去って行った。
迎えに来たと言うよりも、そのことを伝えに来た。と言った方がよさそうだ。
包帯ぐるぐる巻の指のレントゲンを撮りに受付へ。
では、こちらへ。
ココに指を立てて置いてくださいね。
はい、撮りますね。
大きく息を吸って~、はい!止めます。
なんで?と思いながら息を吸って止めてたら
別の部屋の撮影だった。(笑)
だろうねえ。
なんで小指の撮影に息を止めねばらさならんのかと思ったよ。
かくして、夏の一大イベントは幕を閉じた。
ここからしばらくは痛みとの戦い。
家で休んでると、心配そうな顔して次女が近づいて来た。
たまにはこいつも優しい言葉をかけてくれるのか?
かなり期待しながら、何を言い出すのか待ち構えるオレに
あのさぁ、トムとジェリーでさぁ、トムが指を挟んだ時みたいだね!
確かに、こんなんだけどさ。
マジてしばいたろか!と思ったよ。
子どもの発想って、すごいね。
思わずわろたわ。
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