その身に起こった事 | にゅ~スロ庫@ファイブ.jp

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日常系から自分の趣味、ニュースまで思った事や気になった事などなど様々な事柄を語る日記風ブログです。
基本的に1日1投稿。

 一度使った題名は使わない主義で似た物には、後に「その2」など数字を入れる。一度使って、取り下げたタイトルだった。本来は感想を述べるタイトルだったのだがが、当時の体調不良など重なりお流れに。本題とは一切関係の無い話です。

ここ最近は漫画をあんまり読まなくなったが、そんな中でも好きな漫画は単行本を買って読むのが唯一楽しみに。そんな唯一の漫画は「当て屋の椿」ですね。一様、最新第11巻が月末に発売と言う事で前回の話で話題にしなかった、第10巻の後半の「絵師の屋敷」編の前半部分であるネタバレと感想など。

以下、ネタバレ&感想。
前回の篝の一件が落ち着き椿もイノも活力が戻ってきている中で、鳳仙の気力は上がらずにいた。
思うに、篝の一件は鳳仙の知人ではあったが深い繋がりのあった事件ではなかったし、その前の事件のあがぼとけの事も騒動には加担してはいたが、直接的には鳳仙自身が飛び込んだ話であり、自身の身には影響が合ったお話では無かった。結局は流されるままに流れ、事件や話に巻き込まれた口だった。椿は篝、竜胆は日輪、イノは鳳仙など周囲は代わり映えするが、鳳仙は変わらない。そんな鳳仙の拠り所は結局「絵」であり、食う糧は「仕事」なんですよね。

鳳仙の版元は『よもぎ』と言う女性の所へ行く。よもぎさんは実は1巻から登場しており、たまに出る程度の脇役の脇役で『久しぶり』は鳳仙への言葉と同時に読者へのメッセージかな?そんなよもぎの元に「とある女性」が絵師を探しに来ていた。とある女性とは、鳳仙が幼少の頃に同じ画塾に通っていた幼馴染の『糸葱(あさつき)』だった。糸葱の父は幕府の御用絵師にもなった『秋海』と言う人物で長屋連中も知る程の有名絵師である。
鳳仙が有名絵師に仕事の手伝いをしに行ったと聞いた長屋連中は流派入りと喜ぶが、長屋の大家から聞かさせた秘密、それは鳳仙が武家出身で改易された過去があると言う事だった。武家の頃の幼名は『平太郎』。江戸時代で武家の家のお取り潰しなんて余程大層な出来事をしなければされないとは言われているが鳳仙の過去とは「母親殺し」で、改易されたとの事。
ただ、あくまで殺しの件は発端な気がするし、他にも理由がありそう?鳳仙が不能の理由とかか?でも過去の死んだキャラに同じ画塾出身がいて不能の件を知っていたから違うか・・・。

話は戻って鳳仙は糸葱の絵師の仕事の手伝いを頼まれて秋海の絵師の家へ行く。そこは門下生などが住む絵師の屋敷。鋭い眼光を持つ元御用絵師の「秋海」は、弓矢を持ち木に登るなどの異常な行動をしている。そんな異様な形相をし続ける秋海は糸葱曰く既に絵を描く事ができなくなってるとの事。現在、秋海の名が入る絵は弟の「柾」が描いていた。
糸葱が絵師を探していた理由とは、上方(現在の京都や大阪方面)の医師の大家が江戸に新居を構えると言う事で「百畳間の襖絵」を依頼されたと言う物。

初日に帰りそびれた鳳仙はそこで異様な物寂しげな音を聞く。何の音かは不明なまま次の日、鳳仙は秋海の屋敷の異様な状況と糸葱が受けた大きな依頼が相反していることに疑問を持ちながらも仕事の手伝いを始める。そんな中で鳳仙は柾が糸葱を手本に素描中に割り込む。屋敷の状況から無謀な依頼だと非難するが、そんな糸葱から出た言葉は「私を助けてよ」と言う過去に鳳仙が身を呈して守ってくれた事から出た言葉だった。
そして第10巻のクライマックス、そこには鳳仙が佇みながら殺された秋海の弟の柾の姿だった。

約3話分の内容なので情報が少ないので多くは言えずに重要そうな内容だけ。絵の依頼や屋敷と言えば、「蚕の家」編を思い出します。登場キャラも似た様な構成だし、蚕の家は何だかんだでみんな死んでしまった感じで悲劇だったが、今回は色々と癖が強いんですが、特に・・・???

登場人物が発する言葉と言うのが重要なことの気がするのは毎回の事ですが、今回の鍵を握る鳳仙の幼馴染の糸葱が子供の頃に画塾の先生に発した言葉で、
「誰かが描ける絵なら私がそれを描く必要無いじゃない。」
「私は誰も知らない誰も見た事が無い物が描きたいの」
前者は明らかに現在の秋海の行動原理になっていると思えなくはない。後者は前者に影響を受けて、異様な行動に繋がっていると思えるのだが。ただ、絵を描けないと思われる秋海???が描いたであろう鳳仙が描いた絵に対する絵の上から描いた一振りの「線」がある。たった一振りの線が鳳仙の描く絵とは異なる物で、これ自体に『描く』と言う強い想いが感じられる。それが何を意味するかはわからんが、秋海は描けないのでは無く、描く気が無いだけの様な気がするが、実際はどうかはイマイチわからない。

今回はここまで。
次巻第11巻は6月29日発売予定。また近い内、そう遠くない日には感想等を書くはず。ただし、発売日直後の2週間位は感想の掲載はないはず。