私たちの中学校は、田舎だから、保育園から1クラスだけ。
20数人で女子は10人も居なかった。
なぜか、去年からK君の事を思い出します。
K君は、スポーツは良くできて成績は普通、特別、目立つわけでもなく、穏やかな性格。
女子で集まって喋ってると、知らない間に男子一人だけK 君が混じって私たちの話を聞いたりしてる事がありました。(笑)
ある日、女子が集まって楽しそうに何かを見てて、後から私が来て「なに、なに?」と覗いて、それを取り上げました。
そしたら、K君が私に
「あ、また取った。いつもそうやって取る~!」と言われました。
え?私って、そうなんだ。
みんなと一緒に覗きこむんじゃなくて、みんなが見てる物を取って自分が見るんだ。
と、言われて初めて気づきました。
言われるまで気づかなかった。
気をつけよっと。
K君は、それをさりげなく、笑いながら指摘してくれたのです。
あとK君の描く絵が好きでした。
みんなが描いた絵を教室の後ろに貼ってるけど、K君の絵は、色がメチャクチャ薄~い!絵具を薄め過ぎて海や山も薄く、下書きの鉛筆のラインまで見える(笑)
誰かが「鉛筆の線まで見えてる」と言うと先生が「いや、下書きまで見せる、こういう手法もあるんだよ。これはこれでいいんだよ」とさらっとK君の個性的な絵を誉めてました。
私は、涼しげで薄く、優しいK君の絵が好きでした。
あと授業中にノートをとってると、斜め後ろにいるK君が私に
ノートとるのが、めんどくさい。俺のもとってくれ。
と言われて、う、うんと答えて私は、自分のノートとK君のノートを同時にとってました。
しばらくしたらK君が私に
じゃあ、お前のノートを俺がとってやるよ。
はぁ?じゃあ意味ないじゃん!
自分で自分のノートとればいいじゃん!
と思いながらも、あ、そう、はい。と言って私のノートを渡しました(笑)
当事、私はHBの鉛筆を使ってました。
K君はいつも2Hの鉛筆。
戻された私のノートを見たら、
薄っ!
でも、字はスッキリしてて読みやすい。
たぶん、K君は自分のノートを見て
濃っ!と思ったでしょう(笑)
K君は私に好意を持ってるわけじゃなく、後から他の女子ともノート交換して同じ事してました。
ちょっと変わった男子です。
でもK君は、その後様子が変わっていくのです。
続きは次回に。

先週、友達に誘われて、高知県立美術館に日本刺繍展を見に行きました。
そしたら、友達が、月を間違ってて、まだやってませんでした(笑)
美術館の敷地内の風景だけ撮ってきました。