僕は今年で16才。
身体は逞しく大きくなる一方だが、心は中学性の頃から変わらない気がする。
男としてはもう恋愛をして良い頃だが、どこかウブで無頓着、それでいて恋に理想を持っていたりする。
僕が恋を煩ったのは新学期が始まって間もない頃、、
冬の寒さが生理的に受け付けなかった僕が初めて、人を想う熱で温まった季節。。
その人は白浜の浜辺にいた。
冬でも目深にかぶった麦わら帽子からのぞく瞳は、海より大きい。
この気持ちを言葉にするには、もったいなくて、声がかけれない。
今ここに居なかったら逢えなかったわけで、なのに生まれてこなくても出逢えた気がする。
僕の心が海より広かったら、泳いでみるかい?
いつも視界から通り過ぎるのに、心の中には永遠のように現れる君。
兄ィ、この気持ちがわかる?
兄ィは察しているのか、海を眺めて僕を諭した。
「人が人を好きになるのは、当然の事だ。幾度となく繰り返される。
でも、愛しい、この人の為に生きたい。自分の人生を捨てて。
そこまで想えたら、もう幸せを手に入れたようなもの。
だって自分より大切なものは、おまえの心の範疇を超えているからだ。」
「その愛は2人分の世界の輝きを持っている。」
.......一歩二歩 除々に歩みが速まる。
『あの.....』 意を決して話しかけてみた。
その輝きを知る為に。
