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Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

最近よく聞いている1枚




In Ghostlike Fading [歌詞・解説付・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤].../MY BEST FIEND



¥1,800

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「サイケデリック」「ウォール・オブ・サウンド」なんてキーワードに引かれて買ったんだけど、単純に良い曲ががっちりそろったアルバム。Fleet Foxesよりはややブルージーで、どことなくSpiritualizedと似たテンションを感じる。実際Jesus Christなんて曲もあるから。話題にはなっていないけど、かなり好きなタイプです。夜聞くのがおすすめです。






で、今日は念願のこれを購入。




Swing Lo Magellan/Dirty Projectors



¥1,242

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まだ1回しか聞いてませんが、いいですね。前述のMy Best Fiendもそうですが、これもまた歌が素晴らしい。最近、こういうのばっかり聞いているなぁ。


とは行かなかったけど…

豊平川市民マラソン、完走しました。

1キロ5分のペースで、残り10キロになったらあげて行こうと思ったけど、逆に下がってしまいました。

気温26℃の中ではこれが限界だったんですね。前回の洞爺湖とあまり変わらない、3時間31分33秒でした。

こうなると逆に33分だったら面白かったのにとも思うのですが、40歳初のレースとしてはまずまずなのかな。

北海道マラソンに向けていい練習ができました。次回はキロ5分で最後まで行けるように練習します。

疲れたことは疲れたんですが、ちょっとした感動のサプライズがあって、疲れが吹っ飛びました。楽しかったです。

次は士別市でのハーフ。有名選手も出る大会です。また暑そう(^^;;



iPhoneからの投稿

明日行われる豊平川市民マラソンに出場するため、札幌にいます。

のんびり買い物したり、部屋でゴロッとしたり、付近を散歩したりと、そういう時間は結構好きです。

ただ、1人が好きとは言え、話す人が全然いないってのは、ちょっと寂しかったりするので、迷惑にならなそうな人に片っ端から電話してみたんだけど、誰も出ない。居留守使ってないか?

でも、きっとみんな好きな人と楽しく過ごしているんだろうな。それを良しと思わなきゃね。

明日は暑くなりそう。しかも河川敷の景色が変わらない。かなりきついマラソンになりそうです。

前半抑えて、後半勝負にかけます!


これ、ショックなニュース。




http://ro69.jp/news/detail/69836



まだまだ、彼らの「この先」が楽しみだったから残念。


ソロでも素晴らしい曲をどんどん書いてくれるとは思うけど、でもなぁ。


Girlsという名前、佇まいなんかもすごく雰囲気があって良かったから。



聞き直してみると、やっぱり胸が疼きます。


すさまじい疼きです。


聞き手にこれだけの「疼き」を喚起できる音楽はそうはありません。







40になる前からだけど

時間の過ごし方が以前とは若干変わってきている。


まずPCに向かう時間がかなり少なくなった。

最近は仕事以外でPCを立ち上げないこともある。


代わりに何をしているかというと

外で土いじり。

または草刈りやガレージの整理・改造など。

そんなことをちまちまとやっている。


音楽はそこそこ聴いているものの、

あまり文章に興そうという気持ちにならない。

ブログで音楽にふれることもかなり少ない。


そんな感じで、ブログはやや滞っている状況。


というか、やりたいことがありすぎて

結果的にPCに向かう時間が少なくなったということです。


時間、欲しいなぁ。


自分の誕生日ネタで引っ張るのもどうかと思うのですが、


この時間帯にいくつかメールをいただいたので、とりあえずここでお礼を。


(後日改めてお返事しますので)




お心遣いありがとうございます。


誕生日を覚えていてくれるというのも、感激です。


とうとう40です。


全く変わらないと思いますが、


変わらない自分とおつきあいしていただいてるということで


それはそれでよいのだろうと、解釈して。


今後もよろしくお願いします。

あと数時間で40歳になります。




昨日は誕生日を祝ってもらいました。




飲みに行ったんですが、サプライズ・サービスで




室内が真っ暗になり、ハッピー・バースデイの歌が。




他にもお客さんがいたのですが、皆さん参加していました。




お店側から、事前に他のお客さんにもお願いしていたそうです。




花火のついたケーキと、花束をいただきました。




不覚にも泣きそうに。




誕生日に花束をもらったのは、初めてではないだろうか。




歳を取るのも悪くない。




というか、本当にありがとうございます。




心のベストテン第一位になりました。








で、40ってやはりピンと来ません。




白髪は増えているし、アルバム名曲名も忘れがちではありますが




体力的には30歳の頃より元気だし。




「老いる」ことに恐れを感じるとしたら、それは「感性」の部分だと思う。




変に背伸びをしたくはないけど、良い音楽がわかる人間であり続けたい。




良い音楽がわかれば、良い人間もわかる。




いろいろな「良いもの」がわかる。




僕はそう思っています。







これを書いた加藤ひさし(最近CM出てますね)は30歳になったら、青春が終わると思っていたらしい。

この曲よりはポジティブな40になれるような気がしています。









Surf’s-Up  モッドファーザーことポール・ウェラーのソロ11作目。もうそんなになるんですね。しかし、ここ最近の彼にはもうモッドファーザーなんて称号は似つかわしくない。前々作「22Dreams」から、自分の中にある音楽性に対して臆面のないアプローチを見せている彼であるが、まさにこの新作ではその極みに達しているのではないか、そんな印象を受ける。


 まず、オープニングのGreenからその気合いがうかがい知れる。シンセとデジタル・ビートが飛び交う中、抽象的な詞と言うよりは、言葉を並べていく。素直に「かっこいい!」という前に、「これ、ポール・ウェラーだよな??」と頭を整理するのに精一杯になってしまう。が、最近ポール自身がクラウト・ロックに深く傾倒しているらしく、彼にとっては自然な流れなんだろうと思う。


  The Atticのあっけらかんとしたポップ・アレンジ、kling I Klangのタテノリ感など、とにかくこれまでにないテイストが次から次へと押し寄せてくる。とてもベテランのアルバムとは思えない、恐ろしいまでの攻めっぷりだ。That Dangerous Ageなんかは例えばデヴィット・ボウイだったら十分にありそうなんだけど、ポール・ウェラーがこれをどんな風にライブで歌うのかとか考えると、想像力が追いつかない。


 ノエル・ギャラガー、グレアム・コクソン、ショーン・オヘイガン(ストリングス・アレンジ)など様々な人脈を生かして作られたアルバムだが、基本的にはそのクラウト・ロック志向の影響が、あちこちで見られる。ノエルやグレアムあたりは自分の作品でも取り入れている感はあるが、ここまで大胆ではない。しかしながら、ここまでキャリアを重ねたことで逆に今は自由なことができるのかもしれない。そしてポール・ウェラー自身がパブリック・イメージを破壊しつつ、ロックに対して貪欲であり続けるってことが、きっと彼らの指針となっていくような気がする。


 よくよく聞いていくと、こういうサウンドは結構あるけど、ポールのヴォーカルやソウルの影響を感じさせるメロディーがそこに加わることによって、ダンサブルでグルーヴィーな現代のモッド・アルバムとして成立している。全てが成功しているとは思えないが、それでもポール以外の誰かが作り出せるものではない強烈な個性を宿している。


 個人的にはDrifters,Paperchase、Be Happy Childrenの流れが好き。ヘヴィーにたたみ掛けて、ラストに切なく泣かせるナンバーを忍ばせる。序盤に感じる不自然な甘さが、ここで見事に解消される感じだ。そしてボーナストラックが良い。まさにステレオタイプのポール・サウンドですが。


 ★★★☆(24/06/12)







Surf’s-Up  ジャック・ホワイト、初のソロアルバム。ホワイト・ストライプス解散から1年経つが、これほど実感のない解散はそうはない。全く終わった気がしないし、これで終わらせたくないとも思っている。ラカンターズなり、デッド・ウェザーなり、ジャックの表現する場所は他にもあるけれど、ホワイト・ストライプスでの彼を知っている人たちにとっては、圧倒的に物足りなく写っていなかっただろうか。


 不思議なものである。ギターとドラムスというきわめてシンプルな構造から生じる制約が、逆にかき鳴らされるロックンロールの輝きを導き出していたわけだから。または、テンションと才能、そして音楽への限りない愛があれば、それで素晴らしい音楽を生み出せるのかもしれない。ホワイト・ストライプスが残してきた作品は、僕に常にそういうことを考えさせた。


  リーディング・トラックとしていち早く公開されたLove Interruption。エレピやクラリネットの物憂げな調べに乗せて、I want love to・・・と何度も繰り返す、濃厚なラブソングである。メロディーがかつてないくらいにストレートにメロウで、クラシカルな魅力さえ感じさせるところに、随分と思い切った選択をしたと思った。この曲以外にも、Blunderbussでは緩やかなペダル・スチールをバックに、表情豊かなヴォーカルを聞かせる。


 爆裂ロックンロールを聴きたいという欲求を満たしてくれるのはSixteen Saltines、この1曲しかない。これがまた素晴らしくかっこいい。ストライプスの過去の曲と比べても全く遜色のない破壊力を持った曲だ。ゴキゲンなギター・リフという点ではI'm Shakin'もあるが、やや軽く印象が弱い。個人的に面白いと思ったのが、Hip (Eponymous) Poor Boy。ポップなメロディーにはねるピアノ、そしてマンドリンと王道的なアメリカンサウンドなんだけど、ジャックがとても楽しそうに歌っているように感じる。


  「Get Behind Me Satan」をリリースした頃から、形にとらわれない表現に取り組んできたジャック。ブルースやカントリーを音楽的素地としている点は変わりようがないわけだけど、ソロでは更に素直にアプローチしている印象を受ける。サウンドの幅を格段に広げた分、ホワイト・ストライプスにあったロックンロールの「際物的」なテイストはここにはない。代わりに風格十分のクラシカルな魅力にあふれたロック・アルバムに仕上がっている。 


 正直言うと、最初の頃はかなり違和感を覚えたアルバムである。しかし聴き込んでいくほどに、このクラシカルなサウンドとジャックのブルース・フィーリングの絶妙なバランスにはまっていくようになった。ギターの名手としての彼をあまり楽しめないのは残念であるし、少し洗練されすぎてる感もあるけど、ホワイト・ストライプスが終わった今も彼の中にある「本物」に拍手を送りたい。


 ★★★★(17/06/12)












Surf’s-Up
 The Shins、4作目のアルバム。サブポップからリリースされた前作「Wincing The Night Away」が全米2位と、インディ・バンドの作品としては異例の大ヒットを記録した彼ら。その後、メジャーへ移り自主レーベルを設立。そしてジェイムス・マーサ以外のメンバーがチェンジ。様々な変化を経て、今作のリリースにこぎ着けた。


 個人的には2ndからシンズのことはすごく好きで、メロディーのポップさと捩れたサイケ感のバランスがとれた彼らの音楽性がこれほどまでに評価されるとは、アメリカはすごい国だと思った。たかがセールスであるが、あのバケモノばかりのチャートで2位になるっていうんだから。


 前作からは5年のスパンがあるが、その間Danger Mouseと組んだBroken Bellsも素晴らしかった。いかにもブライアンな音世界の中で、ジェイムスのメロディーとヴォーカルは、聞き手の創造性に訴えかけるような力を放っていた。バンドが休止状態の中、満足のいく自己表現ができたことは彼にとって、またシンズを始めようという原動力になったのではないだろうか。


 オープニングThe Rifle's SpiralはBroken Bellsでの経験を感じさせる、密室的ポップソング。シンズらしさを感じつつも、新しいステージに向かおうとしていることをにおわせている。そして、2曲目Simple Songの思いの外スケールの大きいメロディーとアレンジに度肝を抜かれる。しかもジェイムスのヴォーカルは非常にエモーショナル。おそらくライブではシンガロング必至であろう、キラー・チューンとなっている。驚きはまだ終わらない。3曲目It's Only Lifeもまたサウンド的にほとんどひねりのない泣きのラブソング。ここでもまたジェイムスのヴォーカルが冴えていて、情感豊かに大らかな恋心を歌っている。


 全体的な印象としては曲のヴァリエーションが増えたと同時に、エモーショナルでダイレクトなサウンドスケープが目立つ。メロディーの質的には過去最高だと思う。ただ、元々メロディーメーカーとしては申し分のない力を持っているが、素直にメロディーの良さを生かせばいいところを、華美になりすぎているように感じてしまった。No Way DownやFall Of '82あたりの80's的なアレンジも新鮮ではあるけれど、もうひとつ魅力的には響いてこなかった。良くできているとは思うんだけど、グレッグ・カースティンのプロデュースがエッジを丸めてしまったのか。


ベストトラックはThe Rifle's Spiral。ラストのPort Of Morrowはアシッドなジョン・レノンで良い味出しているし、For A Foolなんか本当に良い曲なんだけどなぁ。セルフ・プロデュースでリアレンジとか、どうでしょう?


 ★★★☆(15/06/12)