先日ブログで、昨年よく聴いた邦楽アルバムの一枚に、Livingstone Daisyの「33 Minute Before The Light」を挙げた。
- 33Minutes Before The Light/Livingstone Daisy
- ¥2,500
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八野英史さんはb-flowerの中心メンバー。
当時はUSオルタナにどっぷりはまっていて、ダイナソーやピクシーズなんかばっかり聴いていた。後はシューゲイザー。とにかくノイズノイズノイズ!だったのだ。それから時代はブリットポップへ。感性の幹がしっかりしていなかった自分もブリットポップへと雪崩れ込んでいった。
そんなわけで、b-flowerの存在は知っていたけど、アルバムを聴いたことはなかった。パーフリ少年だったし、カジヒデキさんが昔在籍していたBridgeも大好きだったし,聴いていても何ら不思議ではなかったのに、なぜかスルーしていた。
しかし、こうやって20年近くなってから僕は八野さんの音楽に触れることができ、心の琴線をぶるんぶるんふるわされているのだから面白いものだと思う。
最近b-flowerも聴いているんですが、「つまらない大人になってしまった」という曲があって、これが衝撃的でした。
「月曜日の次に いつも決まって火曜日が来る」
変えられない、逃れられない状況、日常。そんな中でギリギリの自分を失わないようにしがみつきながら生きている。焦燥を抱えながらも、自分の感性をフルに働かせて、感動を見いだしていく。そのことが、たったこの1行に凝縮されているような気がしたのです。
よくチェックしているsalon a sundaysさんのブログ
で、「ムクドリの会」による八野さんのファンジンが発行されていることを知った。僕はLivingstone Daisyからのファンであるので、そっと見守るだけにしようと思っていたけど、salon a sundaysさんから直々に連絡をいただき、御好意で北海道まで送っていただくことができました。
八野さん、しゅがふろすとの山内さんの対談や、b-flowerの愛に溢れた熱いディスク紹介、個人的に好きだったVenus Peterの再結成の様子などもあり、大変読み応えのあるものになっています。推薦盤の紹介では、House Of Loveがまだ活動していたことにビックリ。ガイ・チャドウィック、元気なんだなぁ。
携わっている方々の愛が伝わってくるというか、こんなにも夢中になれる音楽があり、思いを迸らせているってステキだなって思います。悲しいかな、自分の周りでこんなに音楽について語れる環境にはないので、ある種の羨望さえあります。
もうあまり数がないそうなのですが、興味のある方は是非手にすることをおすすめします!