今年観た中で、一番よかったのは岡村靖幸だったかな。
一番よかった、というよりも、一番感激したってほうが近いか。
なんとなく、またシルエットがふくよかになったような気はしたけど
靖幸ちゃんダンス決めまくりで、それを目の前にすると
フラッシュバック高校生ですよ。
「声が出ていない」「昔はもっと・・・」などなど
みんないろいろ言いたくなるのはわかります。
でも、なんかこう、僕は未だに純愛妄想に突っ走ってる岡村ちゃんが
そこにいるだけでいいんですよ。
「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」の
アコギのカッティングが聞けるだけでいいんです。
そんなアーティストなんですよね。
僕はそんな「北海道ベイベー」なんです。
あと、真夜中のレキシも楽しかったですよ。
池ちゃんずっとしゃべってなかなか始まらないし、
1曲がとても長いし
ネタやり過ぎだし(Let It Be→レキシー、など)。
あんなにグダグダだとは知らなかったけど、
真夜中のノリとしては最高に「あり」でしょう。
高床式~、ネズミ返し~
今回は観たいものがさほどあるわけではなかったのに
その観たいものがかぶりまくりで
フェスで初めて、曽我部恵一を観ませんでした。
なぜなら、andymoriとかぶっていたから。
これはかなり迷ったんだけど、andymoriを一度どうしても観たくて。
で、結果的にはすばらしいライブでした。
「グロリアス軽トラ」で始まったんだのはちょっと意外でした。
が、なんだかすごく新鮮で。
こういうロックンロールをライブで体感したのは久しぶりな気がして。
新曲もよかったです。だいたいライブで紹介される新曲って
微妙なこと多くないですか?
後にCDになってから聴いて、やっと良さがわかるっていうか。
でもこの日披露された2曲はどちらもよかったです。
特に「宇宙の果ては目の前に」という曲。
小山田くん、話し声もすてきでした。
僕の好きな「インナージャーニー」では、ゲストのファンファンがいいトランペットを聴かせてくれました。
フィッシュマンズは会場が合っていない気がして、やや消化不良。
でもラストの1曲前Weather reportがすごくよかったなぁ。
この曲、ライブの方がずっとかっこいいんです。
余計に屋根無いところで聴きたかった。
ラストは真夜中のボヘミアン・ガーデンで
向井秀徳アコースティック&エレクトリックとoutside yoshinoを。
これがまた、たまりませんでした。
二人も特に打ち合わせをしていないようで、やる時間も未定のままスタート。
互いが1曲ずつ歌っていくというスタイルで、お互い表現するものも全然違う。
決して、交わることはない。
なのに、共鳴しているというか、結果的にそれが二人で作り出している音楽のように聞こえる。
要は、お互いがソロでやっている時と、聞こえ方、世界観が違うように感じられるのだ。
ライジングサンって、こういう自由な空気があると思う。
アーティストが好きなことを自由にやれるというか。
フジにも似た空気を感じるけど、これこそがフェスの醍醐味であるようにも思う。
今年もたっぷり楽しみました。