フジロック・ブルース(4) 7月29日 ホワイト SAKEROCK | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

 SAKEROCK、初体験。今年になってから聴くようになったから。星野源も本格的に聴くようになったのは今年に入ってから。春頃からガンガンはまっていたんだけど、SAKEROCKも聴いてみたらすんごい面白い。「良い」というよりは「おもろい」。カテゴリーからこんなに自由な音楽ってなかなか無いと思う。


 メンバー全員が出てきて、入念なサウンドチェックを行う。一番細かくチェックしていたのはハマケンのような気がする。まだ若いはずなのに、各人が職人的な雰囲気を漂わしていて、リハーサルも緊張感がある。


 あまりアレンジを加えず、CDに近い演奏。ただ4人だけの分、マリンバのパートなどがなく、その分音に熱がこもっていたように聞こえた。そして、それがすごくロックっぽかった。トークでは緩くなるんだけど、一旦演奏に入ると、空気がビシッと引き締まる。個人的には「ホニャララ」があんなにかっこよく聞こえるとは思わなかった。


 演奏だけしていれば、間違いなく実力派インストバンドということになるのだろうが、あえて遊びや無駄と思われるようなものを、落とし込んでいく。なのにやけにタイトにスタイリッシュに響いてならない。「Green Mockus」の哀愁あふれるトロンボーンは、満員のホワイトを優しく包むように鳴り響く。かっこいい、かっこいいぞサケロック。


 ラストはロックなリフがこれまたかっこいい「MUDA」。終わり方もちょっと素敵だった。