第7位 Big Echo/The Morning Benders
今年,シーンを席巻したジャンルの一つ,「サーフ」。MGMT,WAVVES,Astro Coastなど素晴らしいアルバムが続々とリリースされたが,その中でも自分の一押しはThe Morning Bendersの2nd。ウォール・オブ・サウンドにノスタルジックなメロディーは,聴き手を心を震わせる力を持っている。また,アルバムをA Side B sideとレコードを意識した構成にし,陰と陽を見事に描いたことも見事にはまっていた。ちなみにGirlsのクリストファーが一部参加。
Excusesのセッション風景。クリストファーの姿もあります。

ザ・シンズのジェームス・マーサーとデンジャー・マウスのコラボアルバムということで,もっとサウンドコラージュに凝った作品になるかと思いきや,艶っぽさやヴィンテージな薫りなど,リアルな音色にこだわったアルバムとなった。ジェームズもシンズとは違ったトーンの歌を聴かせている。練りに練られた感のあるメロディーと,緊張感漲るトラック。その存在感だけで成り立っているような世界であるがゆえに,各々の才気を強烈に感じることができた。