FUJI ROCK FESTIVAL '10 8/1(1) | Surf’s-Up

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

 朝から晩までロック漬け,楽しすぎる3日間であるゆえに,最後の一日は朝っぱらからなんか切ない。


 日曜日,トム効果なのか,シャトルバスこの日は凄まじい行列となっていた。30分,40分たってもほとんど列は進まない。日差しが強かったので,あまり外に列を作らなかったせいなのだと思うけど,バス待ちの予想はことごとく外れた。結局会場に着いたのは3日間のうちで一番遅かったと思う。着いた頃にはもうOcean Colour Sceneが演奏していた。


Surf’s-Up  今回のラインナップを観ると,もろUKっていうのが少ないような気がしていたので,OCSにはちょっと期待していた。ブルックリンもいいが,自分の帰るところはやっぱりトラディショナルなUKロック。ステージ上のメンバーはみなポロシャツ姿。フレッド・ペリーかベン・シャーマンか?と,音楽とは関係のないことを考えながら観ていた。


 そうしているうちに,あっさり終わってしまった。ラストのThe Day We Caught The Trainが聞けただけでもよかったか。オアシスに戻るとまだYEASAYERがプレイしていた。しかも,ちょうどラストにAmbling Alpをやっているところだった。かなり人が集まっている。すごい盛り上がりよう。話によるとかなり良いライブをしていたらしい。


 軽く腹ごしらえをする。ちなみに自分,フェスでグルメを楽しもうという気持ちはほとんどない。基本,ちゃっちゃと済ましてしまう。この日はピザだったが,フィールド・オブ・ヘブンにあるというおいしいピザ屋さんまで行こうという気持ちは起こらない。食べることは好きだが,店を探したり並んだりしようとあんまり思わない。

Surf’s-Up  15:00くらいにグリーンに行き,芝生の上に座る。Vampire Weekendはしっかり観たい。あの「コントラ」の世界観,すべての人を飲み込むような祝祭的ポップがどんな形で表現されるのか,とても楽しみだった。


 ほどなくして,メンバー登場。エズラの格好がかわいい。カラフルなチェックのシャツにショートパンツ。洗練されてますね。Holidayでスタート。あの軽快なリフと一緒に前方の観客が跳びはねて踊っている。一瞬にして心をつかむような瞬発力がすごい。当然1stの曲も含まれているが,ライブを通して生まれ変わったような印象を受ける。演奏のタイトさが加わったために,切れのよいポップネスが加わったような印象だ。


 そして,全くだれることなく中盤のCousins,終盤のGiving Up The Sun,Horchataといった曲がガンガン繰り出されていくのである。そのテンションも見事であるが,CDにある精巧なポップ感が損なわれることなく演じることができるから,このテンションが続くのだろうと思った。若いのに素晴らしいライブバンドだ。


1.HOLIDAY
2.WHITE SKY
3.CAPE COD KWASSA
4.I STAND CORRECTED
5.M79
6.CALIFORNIA ENGLISH
7.COUSINS
8.RUN
9.A PUNK
10.BLAKES
11.GIVING UP THE SUN
12.CAMPUS/COMMA
13.HORCHATA
14.MANSARD ROOF
15.WALCOTT