きゃー、貸し切りだぁ。
本日「開校記念日」で休み。万歳!!
朝一かレイトショーしかない字幕版を見にいったら
なんと客が誰もいない。笑いました。
念願の「かいじゅうたちのいるところ」
結論から言うと、丁寧に描かれた」、素晴らしい作品でした。
絵本自体はページ数も少ないし、わりとあっさりしているけど
映画では絵本に描かれていない部分を違和感なく広げていた。
オープニングがもうすでに良い。マックスが落書きしているんです。
マックスはまさに原作通り。かなり暴れん坊。情緒不安定。アルファベットの診断名がつきそうな。
でも繊細な心の持ち主で、寂しさを抑えられない。
お母さんも仕事を抱えながら、マックスのことを一生懸命理解しようとしてる。
彼氏らしき人と、ささやかに自分の時間を楽しみたいわけだけど(ここはすごくよく分かる)
マックスには理解できない。
家を飛び出し、船に乗るところからかいじゅうたちとの出会いがあるわけだけど
このかいじゅうたちが、実に愛らしい。原作の絵のままのかわいらしさ。
ただ、原作にはないそれぞれのキャラ設定がある。
まじめだけどキレやすい、弱虫、皮肉屋など。
それが、今の人間社会を象徴しているよう。
だけど、彼等はそれなりに上手くやっている。上手くやる術を持っている。
そういうかいじゅうたちの賢明さにとても胸を打たれた。
そしてやはり、マックスとかいじゅうの別れのシーンは悲しかったな。
原作にはない部分。でもこのシーンはすごく重要だったと思う。
当然ながら、サントラも素晴らしい使われ方をしていた。
カレンOの歌声は、映画の世界観にこれ以上ないというくらいはまっていた。
それにしても、まだまだ語れる映画です。
もう一回みたいね。DVDは当然買うでしょう!