バンド名は出身のグラスゴーにかけているのだろうか?まだ、あまり情報がないのでわからないが、あのアラン・マッギーが大絶賛しているという新人バンド。
轟音ノイズギターと甘美なメロディーが絡み合う、マイブラやジザメリの流れを汲むサウンド。しかし、シューゲイザーというよりは、歌ものの要素が強い印象。これはサウンドがしょぼいわけではなく、歌のメロディーと歌い回しがかなり強烈だから。シングル「Daddy's Gone」(下に貼っておきます)に代表されるように60年代ポップスの要素が入っていたり、時々「えぇーっ」って感じのコーラスが入る。メロディーはかなり80年代のテイストが強い。ポップめのポジティヴィティというか、朗々としている。そして、歌い回しがなんかアズテック・カメラを想起させる。総合するとアズテック・カメラ+初期TFCのような感じ。
80年代に洗礼を受けた僕はかなり好きだけど、決して新しいタイプのバンドではないだけに、なぜここまで注目されているのかは正直わからない。あと、なんでピアノ「月光」をバックにしたポエムリーディングが入っているのかもわからない(かなり浮いている感が・・・)。それでも、足下を見つめているのではなく、しっかりと観客の方に向かって表現している。ためらいがないというか、音から並々ならぬ自信が感じられる。そこはすごいと思う。
そして、個人的にはサウンドから伝わってくる「不器用さ」に好感を持った。手数の多いバンドではない。でも、それだけに、今後自分たちの持ちうる「武器」にさらなる磨きをかけてくると思う。器用なために、目新しさを追求してしまいあるべき姿を見失うバンドはたくさんいるが、GLASVEGASは大丈夫だろう。
おすすめ度★★★★(09/30/08)
Daddy's Gone