Mystery Jetsのセカンド。ファースト「Making Dens」は当時よく聞いたし、ポップなメロディーと骨太でありながらちょっとひねたサウンド・プロダクションがとても好みな感じであった。
そして、このセカンドであるが、1曲目「Hideaway」がかかった瞬間、頭の中に「?」がたくさん浮かんできた。「あれっ、間違ったか?」と確かめたくなるくらいに。
極めつけは「Two Doors Down」。このイントロのドラム、シンセの音色、絶対80'sですよ。Duran Duran、スパンダー・バレエあたりにこんな曲なかったか?カジャ・グーグーとか、そういえばトンプソン・ツインズ好きだったなぁ。R35サウンドとでも言えそうな1曲です。
80年代のダンサブルなポップ・バンドのような音作り。全体的に言うと、ネオ・サイケ的な要素はかなり後退し、代わりにタイトなビート感を強調した曲が多くなっている。今回はエロール・アルカンのプロデュースということで、ある程度ダンサブルな方へ傾くことは予測されたけど、エロールが手がけた作品の中でも、かなりライトな感じではないだろうか?
前作のような、無骨さやフォーキーなテイストが絡んだサウンドがないのは正直残念。しかしながら、彼らの書くメロディーはどちらかというと今作の方がよりクリアに伝わってくる。つまり相性はこういうポップなアレンジの方がいいのだろう。最初は面食らった自分も、最近はすっかりこのサウンドになじんできている。
おすすめ度★★★★(08/5/24)
Two Doors Down(めちゃめちゃ80'sです)