死ぬほど格好良かった | Surf’s-Up

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

The Rolling Stones/A Bigger Bang Tour 3.29. Sapporo


ストーンズ初の北海道上陸。

よく「現役最強のロックバンド」と彼らは表現される。

40年以上転がり続けてきて、素晴らしい作品を生み出し、恐ろしい数の観客を集める。

あらゆる面において、今の彼らは最強だろう。


Jumping Jack Flash
It's Only Rock'n Roll
Let's Spend The Night Together
Oh No, Not You Again
Angie
Rain Fall Down
Bitch
Midnight Rambler
Tumbling Dice
This Place Is Empty

Happy
Miss You
Rough Justice
Start Me Up
Honky Tonk Woman
Sympathy For The Devil
Paint It Black
Brown Sugar

アンコール
You Can't Always Get What You Want
(I Can't Get No)Satisfaction

1曲目Jumping Jack Flashでは、音がよく聞こえないのかミックの調子が今ひとつであったが、2曲目It's Only Rock'n Rollからはもう全開。ミックはとにかくよく動きまくる。ほとんどステージ中央にはいなかったように感じた。前に後ろに、右に左にまぁよく動く。キースはギターをルーズに構え、挑発的なポーズをとり続ける。全く持って、昔と変わっていない。むしろ昔以上にアクティヴなのだろう。


 そして噂のステージ移動。Miss You の時にステージがおもむろに移動し、会場の前方まで行く。そしてそこではRough Justice、Start Me Up、Honky Tonk Woman の3曲を狭いスペースで熱演する。そこがまたスリリングなのだ。


 個人的な思いはある。例えば、もう少し新作からやってほしかったし(Let Me Down Slow聴きたかった)、60年代の曲が少ないのも少し残念であった。当然彼らくらい代表曲が多いと、そこは仕方ないところだが。


 それでも、60を過ぎた男達が「ちっとも満足できないぜ」と歌ってしまう事が、こんなにもリアルに響くとは思わなかった。もうすべてを手に入れたんじゃないかと思う彼らが、いまなぜあえてアンコールの最後に(I Can't Get No)Satisfactionを歌うのか。ストーンズの神髄はそこにあるんじゃないかと思う。