この日、お母さんは時折わけのわからないことを言い出してた。
アンモニア数値が高いらしく、そうなると意識障害が出るらしい。
普通なら危険な状態なので、こんなタイミングで退院は有り得ないだろうが、もう手の施しようがなく、本人の意思だからと退院することになる。
また後で述べるが、この病院はヤブではないだろうが、全然ダメダメな病院だ。
病院側に責任を投げるつもりはない。
俺たちがもっと考え、納得する病院を選ばなかったことに自分達にも責任があったと思う。
話は戻り、退院した翌日には更に弱ったように感じた。
その晩は弟が看病した。
その時から眠りに入り、起きることなくひたすら眠っていた。
少しずつ呼吸が荒くなっていく。
2/10の晩は俺が泊まる。
2/11朝に訪問看護士が体調チェックに来てくれる。
前日の夕方も来てくれている。
この訪問看護士さんはすごく頼れる方だ。
正直、病院での看護士さんの殆どが?な人だった。
この訪問看護士さんも病院で看護士のあり方に疑問を感じ、自ら事業所を立ち上げて、訪問医療に携わってらっしゃってる。
本当に本当にお世話になっている。
話を戻し、この朝の訪問時も危険な状態になっていると伝えられているが、俺が今日は仕事でこの後弟と交代しますと伝えた
私はまたお昼来るので何かあれば連絡しますね、と。
会社に向かってる途中、弟から電話があった。
その訪問看護士さんが可能なら仕事休んで家に戻った方が良いと。
荒かった呼吸が弱くなっているらしい。
即戻った。
本当に弱くなっていた。
そして…
15時半頃、呼吸が止まった。
すぐに訪問看護士さんに連絡する。
脈を確認して下さいと。
確認するが動いてない。
先生は16時半過ぎに来てくれるという。それまで今の状態のままにしておいて下さいとのことだった。
弟もそうだが取り乱すことなく、何か起こってるのか把握が出来ない感じで、ただただ唖然とした感じだった。
先生達が到着する。
あれは何というんだろうか?
目を開き光を当てるやつ…
後は脈を確認。
そして…
先生の口から17:11死亡を確認しました、と。
この時は俺の家族、弟の家族、先生、先生の助手、訪問看護士、ケアマネジャーさんが居た。
誰も泣いていなかったように思う。
いや奥さん達はどうだったんだろうか?
見てないかも…
ケアマネジャーさんは目を真っ赤にしていたと思う。
すごく優しい方で一生懸命お母さんの為を思って色々してくれ、訪問看護士さんとこの2人は本当に良くしてもらった。
こと時俺は泣きたいはずなのになぜか泣かずに済んだ。