みなさん、こんにちは。カウンセラーの佐原です。
本格的な紅葉シーズンになって参りましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私は今は東京に来ていて、この一週間はカウンセリングの日々です。
東京の公園にも大きなカサカサの葉っぱが落ちていて、かろうじて秋を確認できています。
さて、今日は子育ての代表的なお悩みと、その解決イメージについてお話ししたいと思います。
子育てのご相談を受けていて、一番多いのがこのテーマ。
それは
・子供を強く叱ってしまう。
と、その結果の、
・子供がビクビクして人の顔色を伺うようになってしまった…。
というものです。
優しくしようと思ってもどうしても叱ってしまう。
そして、それによってお子さんが萎縮したり表情が曇ったりしているのを見るのは、親としてとてもつらいものですよね。
このままでは、この子をダメにしてしまうのではないか?と不安になります。
ですが、もちろん改善は可能です。
まずは、頂いたカウンセリングのご感想からお読み下さい。
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9月にはお世話になりました。
年長の娘、その後も色々ありましたが、夏前から数ヶ月の公園に行かない時期を経て、今、公園で寒い中薄着で暗くなっても駆けずり回っています。
遊んでいる姿をみると嬉しくて嬉しくて泣けてきます。
おしゃれして幼稚園にも毎日行っています。
特定のお友達以外にも、話しかけられると答えられるようになりました。
先日の保育参観では、並ぶときにいつものようにお友達に押しのけられて結局最後になりましたが、最後から二番目の席をめぐって奪い合いが出来ていて感激しました。
歯がかなりすり減る程の歯ぎしりが落ち着き、毎日だった夜尿が出ない日も増えました。
私も人間関係そのままに外れたかったlineグループを抜けたり、用事がなくてもママ友からの依頼を断ることなどが出来ていて、引き受けすぎていたときよりも逆に関係が深まったと感じています。
人付き合いがとても楽しくなりました。
生きていて良かったと改めて思います。
娘は4月から小学生です。
これからも色々あるでしょうが、母の私が大丈夫だという得体の知れない自信を持っているので、大丈夫だと思っています。
本では挫折した七つの習慣のメルマガにもとても助けられています。
ありがとうございます。
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Kさんご感想ありがとうございました。
メールを頂いて私もとてもうれしくなりました。
元気よく走り回ったり遠慮せず友達と奪い合いをしているお子さんを見て嬉しくなるお母さんのお気持ち、とてもよく分かりますね。
公園にも行けなかったお子さんが元気に変わりました。
でも、このカウンセリングを受けたのはお子さんではなく、お母さんのみです。
お母さんが変わり、お母さんの気持ちがゆるむと、お子さんはのびのびして元気を取り戻すのですね。
親子の心は思っている以上につながっています。
「あれしちゃダメ! こうすべき!」とお母さんがキリキリした緊張状態にいると、お子さんの心も緊張したままとなり、
そんな状態では、幼稚園に行っても周りののびのびしたお友達と波長を合わせることができなくなってしまいます。
先生から「自由に遊びましょう!」と言われても、その子の無意識は「ダメ」と「すべき!」で一杯で、身体は固まってしまっています。
友達と合わせられないので、どうしていいのかわからずオロオロして孤立していってしまう。
そうなるとその子にとって幼稚園に行くこと自体がストレスになってしまう。
そして、それがその子の「社会」というものとの関係の雛形になってしまう。
それは避けたいですね。
なんとかしてあげたい。
でも、頭では分かっているのに、どうしてもっとのびのび受け止めてあげられないのだろう。
どうして叱ってしまうのだろう。
そう悩みます。
この原因はとてもシンプルで、
子供が何かをする度に、お母さんの心の中に「ダメ!」「こうすべき!」という声がして、
「叱る」という反応が自動的に発動しています。
そして、よく感じてみると、その「ダメ!」や「すべき!」は恐怖とともに発動しています。
つまり叱っているのは「怒り」ではなく、その奥で原動力となっているのは「恐怖」です。
その恐怖を解消しなければ、「叱る」を自分の意思で止めることはできません。
(仮に自分の意思で我慢したとしても、非言語の空気感としてお母さんの感情が子供に伝わるので、ほとんど違いは生み出せません)
では、そのお母さんの中で発動する「ダメ!」や「こうすべき!」という心の声は、いったい誰の声でしょうか?
そうですね。
それは、あなたのお母さんかお父さんの声です。
私たちは、自分の子供と柔らかい心で向き合うために、まずは自分の子供時代の両親と向き合わなければなりません。
お子さんを救うということは、ある意味で自分の心の中に住む「子供の自分」を救うことでもあります。
勇気を出してそれに取り組むと「ダメ!」という禁止を解除して、お子さんのみならず、自分自身も楽でのびのびとした心を取り戻すことができます。
そして今目の前の可愛い我が子との日々を通じて、禁止が多かった自分の子供時代をのびのびと生き直し、朗らかな記憶へと上書きしていくことができます。
目の前の我が子と自分の内なる子供が、お互いに自由な心で遊ぶ。
それは子育ての楽しさであると同時に、『効用』でもあるのです。
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