みなさん、こんにちは。
少し秋の気配を感じられるようになってきましたね。
気付けば秋空です。
いかがお過ごしでしょうか。
多くのお母さんもそうだとは思いますが、今私が切実に願っていることは、一言で言い表しますと、
早よ夏休み終われや!!!
ということですね(笑)
家に2人の小学生がいるというのは、なんと嵩高いのでしょうか(笑)
ソファーや床でうねうねと変な形になっている娘達が早く学校に行ってくれる日を、指折り数える毎日です。
そしてリオ・オリンピックも残すところあと少しですね。
今回の女子レスリングはとてもドラマがありました。
金メダルを当然のように期待された吉田沙保里選手が敗れ、泣き崩れる姿は胸を打つものがありました。
おそらくこの敗戦は、実際に金メダルを取ること以上に多くの人の心に何かを残したと思います。
母に抱かれて泣きじゃくる吉田選手が口にした言葉は、
「お父さんに怒られる」
でした。
それは親というものが死してなおどのように子供の心の中に生きるものなのか。
子供はどれほどひたむきにその愛と絆を生きているのか。
それをむき出しにして見せてくれました。
その健気さに触れて、私も涙を禁じえませんでした。
4連覇を達成した伊調馨選手も、一昨年に亡くした母の言葉が紹介されていて、その言葉に驚きました。
「勝負というものは死んでも勝たないとダメなのよ」
それが母の口癖だったといいます。
凄い教えですね。
真っ直ぐに自分に愛を注いでくれる母がそのような強い言葉を真剣に伝えてくれたら、子供はどれほど心強いでしょうか。
どっぷりとレスリングにのめり込むことができたでしょう。
でも、この言葉は母の気質があって、それが言葉になっているということを理解しておく必要があります。
伊調選手の母は相当強い気質をお持ちだったと思います。
その気質が先の言葉を言わせているのであって、その気質を引き継いでいる伊調選手だからその強い言葉を受け取れたわけです。
そこが非常に大切です。
どういう言葉がけをしたらどういう子供に育つのか、という話ではないのです。
偉人の親の子育て法を読んで「こういう言葉がけが良いんだ!」と思って、そのまま言葉にしてもそのような子にはなりません。
言葉を言う前に母の気質があり、それを引き継いだ子供の気質があります。
それを尊重しなければなりません。
教育によって子供はどのようにもなる、という考え方は行き過ぎると親も子も苦しめます。
教育自体にそこまでの力があるわけではないのです。
母である自分に人を圧倒するような外向きの気質が無いのに、言葉として「勝負というものは死んでも勝たないとダメなのよ」と伝えると、
その言葉に従うことで、子供は母と共有している自分の本質から切り離されるので力を発揮にくい上に、母から離れる孤独を感じます。
そもそも、その子にはそのメッセージを受け取るだけの性質が備わっていないために、メッセージに応えられず、そんな自分に劣等感を感じるだけかもしれません。
あるいはもっと健全に、「何言ってんの?」と笑ってスルーするかもしれません。
言葉は本質ではないのです。
種がないところに水をやって期待してもダメなのです。
そうではなく、
「この子の中に眠っている種は何だろう」と見てみましょう。
それはつまり親である自分や夫(妻)にはどんな種(性質・気質)が備わっていて、そのどれがこの子に引き継がれているのだろう?
それが成長していくとどんな花を咲かせるのだろう? と想像力を使って子供を見ることです。
それを見て、自分にも子供にもあるその性質を明らかにし、
それに名前をつけて、
それを価値あるものとして言葉で伝えてあげる。
そうすると、子どもたちは自分の中にあるものを誇りに思い、信頼し、自分の中に力を感じます。
どれほど離れていようとも、やがて私達が亡くなろうとも、子ども達は自分の性質に親とのつながりを感じ、励まされ続けることでしょう。
吉田選手や伊調選手がそうであったように、努力して自分の性質を発揮することを通じて父に、母に、出会い続けます。
努力することを通じて父と母から離れる人もいれば、出会う人もいます。
勉強することを通じて、父と母に出会う人もいれば離れる人もいます。
幸せになることで、父と母に出会う人もいれば離れる人もいます。
だから父である私は娘にこう言います。
「なあ、ひな。
ひなはあんまりこだわりなくカラッと明るいところ。さっぱりしてるところええなぁ。
それってちゃーちゃん(お母さん)から引き継いだものやんな。それちゃーちゃんのええ所やで。
ちゃーちゃんとひなにあるものや。それひなのええ所やからな。大切にしーや。」
こうやって性質に名前を与え、親とのつながりを伝えることで、子供が持つ親への愛、
「クレイジー・ラブ」と呼ばれるほど強く狂おしいほどの親への愛を、
この子の自分への愛へ、この子の自尊感情へとつなげてあげることができます。
自分の中の「カラッとした明るさ」を発揮することを通じて、母の安心と温かさを身近に感じることができるのです。
素敵なギフトだと思いませんか?
私たち親は、それを子どもたちに与えることができます。
今日はそれをやってみましょう。
・親であるあなた中に流れていて、子供へと引き継がれた「力」とは何でしょうか。
・今日はそれに名前を付けてみましょう。
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