今年もよろしくお願いします。
前回の記事でも書きましたが、年末年始は田舎に帰って親戚回りなどしておりました。
するとテーブルの上にこんなものが、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160118/00/surface2119/c8/c0/j/t02200293_0480064013543566240.jpg?caw=800)
小学生の姪っ子達が『りぼん』や『なかよし』を買っているのだとか。
懐かしいですねー。
って、私は男子なので『少年ジャンプ』でしたが、誰もが通る道なんだなぁと感慨深く思いつつ、
内容をパラパラと見てると、女の子が読む漫画って恋愛物ばかりなんですね。
それを小2の子が読んでるのですから、女の子って早熟ですね。
で、今の女の子の願望って、ちょっと意地悪っぽいイケメンに無理やり迫られて翻弄されたりしながらも、
「でも、もしかして私…あいつのことが好きかも…。なんであんなイヤな奴のことを…。」
とかってなることなんですかね?(笑)
こういう風潮って昔もありましたっけ?
『壁ドン』に象徴されるようなS的なイケメンと翻弄される女子。
最近特に若い女の子をターゲットにした物語にこの手の関係性が多いですよね。
これは女性が社会的に強くなってきたことの反動だろうか…!?とか、勝手に考察を広げながら興味深く読んでいました。
あ…、
完全に脱線しました…(笑)
今回はそういう話しではなくてですね。
漫画が子供に与える影響についてお伝えしたかったのです。
私は長い間『うつ』を専門にカウンセリングをしてきたのですが、
ある時、うつのクライアントさんにちょっとした共通点があることに気づきました。
全員が…という訳ではないのですが、うつになっているクライアントさんに、子供の頃に漫画を読んだことが無い方が多いのです。
最近ではカウンセリングをしていて、クライアントさんの物事の捉え方のパターンを聞いていると、もしや!?と思い、
「子供の頃、漫画は読んでましたか?」と聞くことがあります。
そうすると「いや。漫画は親から禁止されてて。ほとんど読んでないです…。」と返ってきて、あぁ、やっぱり…となります。
まあ、もちろん漫画を読まないとうつになる訳ではないので、ご心配なさらないでくださいね。
ではなぜ、漫画を読んだことが無い人にうつの傾向があるのか?
1つは、漫画を禁止されているということは、親からの「あれはダメ!こっちにしなさい!」という強制力が強かったということですね。
その親の禁止や「~すべき」が子供の心に内面化されて、いつまでも無意識に縛ることになります。
ですので、どうしてもうつの原因になりやすい「すべき思考」の強い性格になります。
それは当然ですね。
ですが、もう1つ大きな理由があります。
それは、
漫画にはストレスに強い子に育てる力があるということです。
それはなぜかというと、例えばこんなカットです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160118/00/surface2119/14/12/j/t02200293_0800106713543564939.jpg?caw=800)
「し・に・た・い」とありますね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160118/00/surface2119/66/db/j/t02200084_0800030413543564938.jpg?caw=800)
ショックを受ける場面でキャラが小さくなって可愛くデフォルメされています。
ちびまる子ちゃんでもよくありましたね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160118/00/surface2119/09/57/j/t02200164_0480035813543566239.jpg?caw=800)
こういう漫画の感情表現の文法ってあるんですね。
で、そういった漫画的文法に親しんでいると何が起こるかというと、
自分が実際にショックを受けた際に、この漫画のカットのように戯画化されて体験するようになるのです。
そうすると、ショックをシリアスに受け止めすぎずに、コミカルに中和して受け取ることができるわけです。
受けるストレスを半減させることができるのです。
意識では気づきにくいのですが、人間は実際の現実を見て反応しているのではなく、それを元に作った内的イメージに反応しています。
その内的イメージを、ある心理学の世界では『内部表現』と言います。
例えば上司に怒られる場面で本当にシリアスな純文学のような内部表現を作り出す人と、
先の漫画のように小さくシュンとなる自分を描く人では、同じ場面でも神経にかかるストレスの度合いが大きく異なります。
最近では漫画的なリアクションをするテレビドラマ(石原さとみが出てそうな)などもありますが、
ああいった漫画的文法を多感な時期にインプットしておくことは、その子の内部表現をコメディ化しストレス耐性を高めてくれる働きがあります。
世の中には同じ世界を生きていながらにして、それを純文学的なシリアスなものに演出して体験している人と、ユーモアと優しさのある漫画的世界に演出して体験している人がいるのです。
そう言われてみると、なんとなく周りの人を見てもわかりませんか?
この人は漫画的に編集された世界を生きているな…。とか。
この人はシリアスで純文学的な闇がある世界にいるなぁ…とか。
それは実際に生きている現実ではなく、その人の内部表現の演出の違いなのです。
漫画は優しくコミカルでストレスの少ない内部表現を育むための、優れた素材を無意識に刷り込んでくれます。
それはお子さんにとって、生きる力となりますので、
漫画を読むことをあまり禁止しないようにしてくださいね。
*******
・確実にお届けするためにメルマガを始めました。
>>カウンセラーさはらの公式メルマガ(不定期・無料)
日々のカウンセリングから役立つ情報をお伝えします。
ご登録は20秒 →こちら
・カウンセリングのご依頼は現在1~2ヶ月お待ち頂く状態です。
心の表面の感情を処理し、その奥にある信念(ビリーフ)を書き換えることで、生きづらかった反応を消失させる。
本質的である上に逆戻りの起こらない本物のセラピーを提供しています。
>>驚きの声はこちら