ガレージ改造計画その7-3
てけてんてんてんてけてんてけてけ…。
えー、落語の登場人物で大工ってぇと八つぁんと熊さんてーのがおきまりですが、江戸っ子気質で気の良い2人はどういう訳か、むかしっからおっちょこちょいで口が悪いと相場が決まっているようです。
このお話しの登場人物はヤマ八さん(ヤマッパッツァン)とウニ熊さん(ウニクマサン) 。どちらも腕の良い大工さんで(フィクション)…、やはり口が悪くっておっちょこちょい。
そして、物語の舞台となるのは長屋ではなくってガレージであります…。
ご隠居「さてさて、設計書 は出来たがこりゃーなんぎな仕事だねぇ」
ご隠居「自分で作るには丸のこもないし、ねじ回しも古くってこころもとねぇ。」
ご隠居「さてさてこまったねぇ」
ご隠居は頭をかかえてしまいました。せっかく1週間もかけて設計したのに、へんてこ日曜大工レベルの作業でへたをうってしまったのでは元の木阿弥です。
ご隠居「こりぁ、いつも世話を見てる大工のヤマ八さんに頼むしかねぇな、なぁに、ヤマ八さんのことだ、酒の1つでもおごるといえば気持ちよく作業してくれるに違いねぇ」
ご隠居は飲み仲間のヤマ八さんに電話をしました。
ヤマ八「もしもし、あぁご隠居か安心したよ」
ご隠居「なんだい、いきなり」
ヤマ八「いやぁ、最近ひょんなことで知り合った子持ちにアグレッシブに誘われていてね」
ご隠居「おぉ、それはそれはやんごとない情況だねぇ」
ヤマ八「『人生、これ勉強』とは言うけれども・・・いったん入学したらおまけがついてきて…、しかも卒業出来ないとなる可能性もあるもんだから話しはシリアスだ」
ご隠居「なるほどねぇ、そりぁドメスティックに情況が変わってるねぇ」
ヤマ八「おいおいご隠居笑うなよぉ、本人にとっちゃぁ笑い話じゃないんだよ」
ご隠居「そうだなぁ、まぁ取りあえず電話でってのもなんなんで、その辺の詳しい話しをそうだなぁ、しあさっての日曜日にでもガレージに来て教えてくれよ、ついでに棚つくるのに工具がねぇから手伝って欲しいと思ってたんだ」
ヤマ八「おいおい、こっちは大変だってのに笑い話にするつもりかよ…、まぁいいや、工具貸すぐらいならお安い御用だ。じゃー、昼過ぎに」
このときおっちょこちょいのヤマ八さんは飾りだな程度の簡単な作業だと勘違いしてました。
ご隠居「あはは待ってるよ、ただし来てくれるのは昼前の方が(作業が大変で1日仕事になるから)良いな」
ヤマ八「あいよ」
ご隠居は電話を切り、思いました。
ご隠居「われながら上手い誘い方だったねぇ…これで少ないお小遣いからお酒をおごる必要もなくなった上に、アグレッシブな恋愛模様も聞けて、一石二鳥だ」
ご隠居は棚作りもお小遣いの減少対策も目処がつきホクホク顔でした。
そして、ご隠居は作業がスムーズに進むようにその日の作業工程と作業分担を決め始めました。
ご隠居「取りあえず木をカットするのをヤマ八がして…、カット済みの木に防腐剤を塗るのを…」
さてさて、そんなシビアな情況になっているものともしらずヤマ八さんとウニ熊さんは電話で話してました。
ヤマ八「…そりぁ、大変だったなぁ」
ウニ熊「インフルなんてなるもんじゃないね、会う人会う人にバイキン扱いだよ」
そう、ウニ熊さんは流行りの風邪をこじらして1週間も仕事を休んでたのです。
ウニ熊「なるほど、日曜日にご隠居のところいくってんなら1週間なんもしてなかったから俺も行くぜ、たいした作業じゃないんだろ?」
ヤマ八「棚ってったら多分、1時間もすりぁ完成するんじゃないかな?」
ウニ熊「たしか昼前って言ってたな、そんじゃぁ俺も行くことにするよ」
ウニ熊「ご隠居、相変わらずしけたツラしてんなぁ」
ご隠居「あらあら、一石二鳥だと思ってたら一石二鳥プラスネギじゃないか」
ウニ熊「ん、なんか言ったかい?」
ご隠居「いやいや、何でもないよ」
ご隠居はアタマの中で完成させた作業分担に一部変更を加えました。
ご隠居「じゃーウニ熊さんには防腐剤の塗装をやってもらおうかな」
ヤマ八「ご隠居~、こんな大変な作業になるなんてきーてねーよ~」
ご隠居「なに言ってんだい。これでいつ子持ち学園に入学しても日曜大工できるようになったってもんじゃないかい」
おあとがよろしいようで。
ちなみに落語の登場人物「はっつぁん」は「子ほめ」などのお題目では何かと自分で試してみなきゃいけない性格(江戸っ子気質っていうのかな?)らしいのですが…このヤマ八さんはどうなったのでしょうか。
というか、どうなるんでしょうか!(現在進行中)
えー、落語の登場人物で大工ってぇと八つぁんと熊さんてーのがおきまりですが、江戸っ子気質で気の良い2人はどういう訳か、むかしっからおっちょこちょいで口が悪いと相場が決まっているようです。
このお話しの登場人物はヤマ八さん(ヤマッパッツァン)とウニ熊さん(ウニクマサン) 。どちらも腕の良い大工さんで(フィクション)…、やはり口が悪くっておっちょこちょい。
そして、物語の舞台となるのは長屋ではなくってガレージであります…。
ご隠居「さてさて、設計書 は出来たがこりゃーなんぎな仕事だねぇ」
ご隠居「自分で作るには丸のこもないし、ねじ回しも古くってこころもとねぇ。」
ご隠居「さてさてこまったねぇ」
ご隠居は頭をかかえてしまいました。せっかく1週間もかけて設計したのに、へんてこ日曜大工レベルの作業でへたをうってしまったのでは元の木阿弥です。
ご隠居「こりぁ、いつも世話を見てる大工のヤマ八さんに頼むしかねぇな、なぁに、ヤマ八さんのことだ、酒の1つでもおごるといえば気持ちよく作業してくれるに違いねぇ」
ご隠居は飲み仲間のヤマ八さんに電話をしました。
ヤマ八「もしもし、あぁご隠居か安心したよ」
ご隠居「なんだい、いきなり」
ヤマ八「いやぁ、最近ひょんなことで知り合った子持ちにアグレッシブに誘われていてね」
ご隠居「おぉ、それはそれはやんごとない情況だねぇ」
ヤマ八「『人生、これ勉強』とは言うけれども・・・いったん入学したらおまけがついてきて…、しかも卒業出来ないとなる可能性もあるもんだから話しはシリアスだ」
ご隠居「なるほどねぇ、そりぁドメスティックに情況が変わってるねぇ」
ヤマ八「おいおいご隠居笑うなよぉ、本人にとっちゃぁ笑い話じゃないんだよ」
ご隠居「そうだなぁ、まぁ取りあえず電話でってのもなんなんで、その辺の詳しい話しをそうだなぁ、しあさっての日曜日にでもガレージに来て教えてくれよ、ついでに棚つくるのに工具がねぇから手伝って欲しいと思ってたんだ」
ヤマ八「おいおい、こっちは大変だってのに笑い話にするつもりかよ…、まぁいいや、工具貸すぐらいならお安い御用だ。じゃー、昼過ぎに」
このときおっちょこちょいのヤマ八さんは飾りだな程度の簡単な作業だと勘違いしてました。
ご隠居「あはは待ってるよ、ただし来てくれるのは昼前の方が(作業が大変で1日仕事になるから)良いな」
ヤマ八「あいよ」
ご隠居は電話を切り、思いました。
ご隠居「われながら上手い誘い方だったねぇ…これで少ないお小遣いからお酒をおごる必要もなくなった上に、アグレッシブな恋愛模様も聞けて、一石二鳥だ」
ご隠居は棚作りもお小遣いの減少対策も目処がつきホクホク顔でした。
そして、ご隠居は作業がスムーズに進むようにその日の作業工程と作業分担を決め始めました。
ご隠居「取りあえず木をカットするのをヤマ八がして…、カット済みの木に防腐剤を塗るのを…」
さてさて、そんなシビアな情況になっているものともしらずヤマ八さんとウニ熊さんは電話で話してました。
ヤマ八「…そりぁ、大変だったなぁ」
ウニ熊「インフルなんてなるもんじゃないね、会う人会う人にバイキン扱いだよ」
そう、ウニ熊さんは流行りの風邪をこじらして1週間も仕事を休んでたのです。
ウニ熊「なるほど、日曜日にご隠居のところいくってんなら1週間なんもしてなかったから俺も行くぜ、たいした作業じゃないんだろ?」
ヤマ八「棚ってったら多分、1時間もすりぁ完成するんじゃないかな?」
ウニ熊「たしか昼前って言ってたな、そんじゃぁ俺も行くことにするよ」
ウニ熊「ご隠居、相変わらずしけたツラしてんなぁ」
ご隠居「あらあら、一石二鳥だと思ってたら一石二鳥プラスネギじゃないか」
ウニ熊「ん、なんか言ったかい?」
ご隠居「いやいや、何でもないよ」
ご隠居はアタマの中で完成させた作業分担に一部変更を加えました。
ご隠居「じゃーウニ熊さんには防腐剤の塗装をやってもらおうかな」
ヤマ八「ご隠居~、こんな大変な作業になるなんてきーてねーよ~」
ご隠居「なに言ってんだい。これでいつ子持ち学園に入学しても日曜大工できるようになったってもんじゃないかい」
おあとがよろしいようで。
ちなみに落語の登場人物「はっつぁん」は「子ほめ」などのお題目では何かと自分で試してみなきゃいけない性格(江戸っ子気質っていうのかな?)らしいのですが…このヤマ八さんはどうなったのでしょうか。
というか、どうなるんでしょうか!(現在進行中)