五劫(ごこう)の「劫」とは、時間の長さを示す単位です。

 

諸説ありますが、一劫とは、一辺が六十キロメートルもある岩を、三年に一度、天女が薄い衣の裾でなぞった時に、その摩擦で岩がすり減り、跡形もなく消えるまでの時間と言われています。

 

劫という単位は「人には想像もできないくらい長い時間」ということを教えるために、お釈迦様が用いた比喩と理解するべきでしょう。