2月14日。
世間一帯で言うバレンタインデー。
それは、全国の恋する乙女に告白する為の勇気を与えてくれる、1年で1度だけの大イベント。
そして、私にとってもそれは、大きな意味のあるイベントだった。
「今年こそ、絶対に渡すんだからっ!」
私だって恋する乙女なんだもん。
【バレンタイン記念小説】 5年分の想いをチョコにのせて
「今年は何チョコにしようかなー♪」
「お、あんた今年も作るの?」
「とうぜーん♪これを生きがいに生きてますから♪」
「いやいや、それが生きがいってのもどうなの?」
学校からの帰り道。
私は親友の由香としゃべっていた。
あ、ちなみにチョコを作ろうっていう方が私、吉澤ひよ。
恋する17歳!高校2年生!
とかいってるけど、見た目も中身も子供っぽいってよく言われてたりー…
身長は4月でだけど145センチだったし。
「で、何?あんたは今年もあいつに渡す為?」
「もっちろーん♪今年こそ、絶対に渡すんだからっ!」
そう、今年こそは渡してみせるんだ!
わたしがずーーっっと好きだった彼に!
私の想いがのったこのチョコを!
私が彼への気持ちは自覚したのは5年前、小学校6年生の時だった。
確か、彼がクラスの女の子に告白されたのを見て、なんだかモヤモヤしちゃってそれで気がついたはずだ。
私は彼のことが、好きだったんだな、って。
私の初恋の相手はすぐ側にいたんだなって。
「今年こそってそのセリフもう3回目じゃなかった?」
「ギクッ!」
由香が「ギクッって実際に言う人初めてみた」とかいってるけど気にしない。
確かに、毎年言ってるんだよね…
恋に気付いたその年から。
それまで義理だったチョコは本命になってしまって。
そう思うとなんだか恥ずかしくなってしまい、チョコを渡せなくなってしまったのだ。
「いいの!今年こそは、ぜぇっっっったいに渡すんだからねっ!?」
「はいはい、精々頑張りなさい」
それいうと由香は自分の家のほうに行ってしまった。
由香はちょっと酷い。
昔は「ひよ、頑張ってね。あたし応援してるから」とかいってくれたのに・・・
まぁいいんだけどさー…
「はぁ~、私もかえろーっと」
そう呟いた瞬間、
「ひよーーーーーー!!」
後ろから呼ばれる声がした。
由香だ。
「あたしは、あんたのこと応援してるからーーー!!」
落としてから上げるだなんて、由香は卑怯だよ…
「ありがとーーーーーーー!!大好きだよーーーー!!」
親友がいるって、とても幸せなことだと思う。
そんなわけでバレンタイン当日。
義理用に普通のチョコを、本命用にチョコケーキを作ってきた。
…崩れないか心配ではあるけど。
「ちゃ、ちゃんと渡せるかな~・・・」
登校してるだけなのに緊張してきた…
ど、どうしよう・・・
「あっ!そういえばいつ渡せばいいんだろう…考えてなかった!」
あー私もバカーーー!!
ちゃんと考えてなさいよ!
「どうかしたのか?」
「え?」
後ろから話しかけられたと思ったら見覚えのある男の子がいた。
…え?
「は、隼人!?」
「ん?どうしたんだ?そんなに驚いて」
彼の名前は長瀬隼人。
実を言うとこの長瀬隼人こそが私の好きな彼である。
ちなみに、彼とは俗に言う幼馴染の関係。
「べべべ、別になんでもないんだからっ!」
彼を前にすると、どうしても態度が悪くなってしまう…
昔はそうじゃなかったのに…
「そうか?まぁいいや。とりあえず遅刻しないようにな?」
「へ?う、うん、もちろんじゃない!」
そういうと隼人は前にいた男子グループの方にいってしまった。
あぁー、一緒に行きたかったなぁ・・・
そう思ってから気付いた。
「あ!今のって渡すチャンスだったんじゃ…」
・・・・・・・・・…
「あーん、私のバカーーーーーーーー!!」
その後、私は結局放課後になっても隼人にチョコを渡すことはできなかった。
ホントは昼休みに呼び出そうと思ってたんだけど、意外にも隼人は別の女の子から呼ばれてたみたいで…
で、もしやと思いついていったら(ストーカーではない!)、予想通りチョコを渡されていた。
ちなみに隼人は「自分には好きな人がいる」と受け取らなかったのだ。
「あぁー、私もチョコももらってくれないのかな?」
少し不安になってしまう。
だけど―――
「今年こそは絶対に渡すって決めてたもん!絶対に渡すんだから!」
そう意気込んでいたら、
「何を渡すって?」
後ろから声をかけられた。
その相手は当然のように、
「隼人!?」
「ん?確かに俺は隼人だな」
何でこいつはいつも私の後ろに立っているんだ!?
「な、なによ!何で私の後ろに立ってるわけ!?」
「何でといわれても…一緒に帰らないか、と思ってな」
え…えぇぇぇぇぇぇ!?
こ、これはひょっとしてチャンス!?
で、でも・・・
「な、なによ!あたしと一緒に帰りたいっての?そ、そうね、どうしてもっていうなら一緒に帰ってあげてもいいわよ?」
恥ずかしくて変なこといっちゃう…
あぁー、何様のつもりなんだろ、私は…
そんな自己嫌悪に陥っていたけど、隼人は
「そうだな…どうしても、だ」
だなんて言ってくれる。
こいつは本当にいい奴だな…
わたしなんかと違って、わがままも言わないし。
「じゃ、じゃあいいわよ?さっさと帰りましょ?」
「あぁ、そうだな」
というわけで一緒に帰ってるんだけど
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
無言。
どちらも無言。
全く、何でこいつはこう、気が利いたことがいえないんだ!
…はぁ、この人任せにしちゃう性格は早く直さないと。
うん、そうだよ!私がやらないとね!
そうだよ!今は渡すチャンスじゃないか!
うん!渡すには今しかない!
「ね、ねぇ?」
「ん?どうかしたのか?」
「あ、あの、今日が何の日か知ってる?」
私が聞くと、隼人は少し戸惑ったような、困ったような、そんな顔をしてしまった。
あ、さっきこいつ、チョコもらいそうになってたんだもんね・・・
「まぁ、常識の範囲内ならな」
「ふ、ふ~ん。そ、そっか…」
気まずい空気になってしまった…
あ~、どうしよう…
頑張れ私、頑張れ私!
「ね、ねぇ?」
「こ、今度は何だ?」
今年こそ、渡すんだから!
絶対絶対に、渡すんだから!
だから、頑張れ私!
「ちょ、チョコケーキ、食べたくない?」
「・・・え?」
これが私にとっての精一杯だったのに・・・
え?ってなんだよ、え?って!
こんなにも私は勇気を出してるって言うのに!
はぁ・・・まぁいいや。
「い、いるの?いらないの?」
「い、いる!」
妙に嬉しそうに隼人は言った。
な、なんだこいつ…
きゅ、急に手まで握ってきたぞ・・・
「ありがとう、ひよ!」
「え、え?」
ど、どういうこと?
なんで隼人はこんなに喜んでいるの?
「ど、どうしたのよ?急に」
「あ、わりぃ…」
そういって隼人は手を離してしまった。
・・・惜しい。
「なによ?どうかしたの?」
「いや、バレンタインだからさ、その…それ用のチョコケーキだと思ったんだ・・・」
え?
いや確かにその通りだけど…
「だけど、やっぱ違うよな。ひよが俺にその、本命チョコなんて…」
「え?あ、や、え?」
そのつもりで渡したんだけど…
こんなにも勇気を振り絞って言ったっていうのに!
「ごめんな、勘違いしちゃって。じゃ、俺はこれでな」
「あ、ちょっと!!」
あぁ~!隼人が去ってしまう・・・
ど、どうしよう・・・
「待って!待ってたら!!」
そんな制止の声も聞かずに去ってしまいそうだ・・・
どうしよう・・・どうすればいいの!?
待って!
「待って!隼人!本命なの本命チョコなの!だから、待って!」
公衆の面前で私は愛の告白をしてしまった。
は、恥ずかしいなんてものじゃない・・・
だけどそのおかげか隼人は戻ってきて
「キャッ!?」
・・・抱きついてきた。
は、恥ずかしすぎる!
「な、なに!?どうしたの!?離れなさいよ恥ずかしい!」
「俺もだ!」
「え?」
え、あ、え?
ど、どういうこと!?
「俺も、お前のことが好きだ!」
「え、えぇぇぇ!?」
公衆の面前でこんな告白をしちゃうなんて・・・
は、恥ずかしすぎる・・・
だけど―――
「私も、隼人のこと、大好きだからっ!」
―――――――――――――――――
すらあああああああああああああああああああああんぷ!
はい、桜餅です。
あーっはっはっは、バレンタインなのにスランプですけど何か?
上手く出来なーい・・・
ちなみに2/14 18:26に訂正したけど、あんまし変わってない←
もういいや←
隼人という名前はomegaさんがつけてくれた…んですよね?←
ごめんなさい、連休が充実し過ぎてて忘れちゃった・・・
ひよの名前はおねーさまだよね!苗字変えたけどっ
感想が欲しくて書いたわけじゃないんだからねっ!?
一人でも「甘いお話」と思ってくれたら勝ちだと思ってる←
まぁ、ちょっと色々と微妙な小説となりましたけどww
でゎでゎこの辺でー
ばいちノシ