私が地元を離れて数年した頃に、おじいちゃんが犬を飼い始めました。
どこからか拾って来たらしいその犬はおそらく雑種の中型犬。
ポンと名付けられました。
番犬として迎えられたものの人が大好き過ぎて、
初めて会ったとき、見ず知らずの私に尻尾を振って出迎えてくれたことを覚えています。
ポンちゃんが死んで数年。
裏山をちょっと登ったあたりの高台にポンのお墓があり、久々にお参りをしました。
高台からポンちゃんの眺めている風景をぼーっと眺めていると、なぜか道なき道を登ってみたくなりました。
草木をかき分けて登ってみると、そこには道が。

生まれ育ったこの土地で、二十数年間生きてきたのに知らなかったこの道。
薄暗くてなんとなく不気味。

何年使われていなかったのか、道をとおせんぼする竹。
道ばたには野性の猪がいた痕跡。
見たこともないようなおっきなクローバー。

もしかしたら森の奥からお化けが見ているかもしれない。
この道を抜けたら恐竜がいるかもしれない。
家に戻ったら数年先の未来の世界がそこにあるかもしれない。
幼き日の自分にタイムスリップ
わくわくどきどきしながら、どこに続くかも分からない薄暗い道を夢中で歩きました。
ふと気付くとだんだん道が明るくなって、綺麗に手入れされたつつじが見えてきて。

農道を歩いていたら知らないおじちゃんが作業をしていたのであいさつをすると、
おじちゃんがデコポンをくださいました(笑)
ご先祖様が眠るお墓の道に出たので、デコポンをお供えしてお墓参りしてみました。
眼をこらしてみても森の奥にお化けはいなかったし、
道を抜けて出会ったのは恐竜じゃなくてでこぽんのおじちゃん。
家に帰ったら夕飯ができていて、いつも通りの日常に戻りました。

山の道にはなにもなかったけれど、
ずっと忘れていた懐かしいなにかを見つけました。
ポンちゃん、ありがとう

-END-
どこからか拾って来たらしいその犬はおそらく雑種の中型犬。
ポンと名付けられました。
番犬として迎えられたものの人が大好き過ぎて、
初めて会ったとき、見ず知らずの私に尻尾を振って出迎えてくれたことを覚えています。
ポンちゃんが死んで数年。
裏山をちょっと登ったあたりの高台にポンのお墓があり、久々にお参りをしました。
高台からポンちゃんの眺めている風景をぼーっと眺めていると、なぜか道なき道を登ってみたくなりました。
草木をかき分けて登ってみると、そこには道が。

生まれ育ったこの土地で、二十数年間生きてきたのに知らなかったこの道。
薄暗くてなんとなく不気味。

何年使われていなかったのか、道をとおせんぼする竹。
道ばたには野性の猪がいた痕跡。
見たこともないようなおっきなクローバー。

もしかしたら森の奥からお化けが見ているかもしれない。
この道を抜けたら恐竜がいるかもしれない。
家に戻ったら数年先の未来の世界がそこにあるかもしれない。
幼き日の自分にタイムスリップ

わくわくどきどきしながら、どこに続くかも分からない薄暗い道を夢中で歩きました。
ふと気付くとだんだん道が明るくなって、綺麗に手入れされたつつじが見えてきて。

農道を歩いていたら知らないおじちゃんが作業をしていたのであいさつをすると、
おじちゃんがデコポンをくださいました(笑)
ご先祖様が眠るお墓の道に出たので、デコポンをお供えしてお墓参りしてみました。
眼をこらしてみても森の奥にお化けはいなかったし、
道を抜けて出会ったのは恐竜じゃなくてでこぽんのおじちゃん。
家に帰ったら夕飯ができていて、いつも通りの日常に戻りました。

山の道にはなにもなかったけれど、
ずっと忘れていた懐かしいなにかを見つけました。
ポンちゃん、ありがとう


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おいしかったー
ホントに綺麗だった
