こんにちは。
支援者支援のしにゃ先生です。
前回の記事では、、、
対人支援で行き詰ったときの
対処としてありがちな
「能力上げなきゃ!」
が逆に行き詰らせる・・・
という内容をアップしました。
↓↓↓
今回も引き続き
支援を行き詰らせる原因その②と
対処法をお届けします。
突然ですが、
周りにはなかなか言えないけど
本当はあの人(支援対象者)が
苦手・・・
ホント言えば
「嫌い」
「担当変わってほしい」
と思ってる。。。
そんな相手がいませんか?
よくよく考えれば
その人に限らず
似た感じの人がそもそも
嫌い、苦手、イヤだ。。。
ってことないでしょうか?
そんな相手とは
距離を置きたいですよね。
できるなら
担当変わってほしいなんて
こともあるかもですね。
ちなみに私が
週一回請負で行っている
自立支援機関において
私は何回も
「かわってください!(T人T)」
と懇願されました_| ̄|○
その理由がですね、
「自分が役に立てなくてつらい…」
だったら前回の記事の内容が
その人の課題になりますから、
その後はそれに
取り組んでいけば改善されます。
だが、しかし!
そうではなくて、、、
・生理的に苦手!
・どうにも嫌い!
・できれば近寄りたくない!
となると話は別。
違う何かしらに
引っ掛かっている様子が
うかがえます。
まあ、環境(勤め先)次第では
担当替えで済むこともあると
思うんですが、
それが難しい環境も
少なくないでしょうし、
仮に担当替えできても
同じような支援対象者に
当たれば元の木阿弥ですわ。
ではどのようにして
この苦境を脱すればよいか?
その前に、
そもそもなんでそこまで
その相手が嫌かを探索しましょう。
よかったらあなたも
自分事としてやってみてください。
<探索するための質問集>
①苦手!嫌い!イヤ!
と強く感じる相手は誰ですか?
・・・
②その人の何がイヤですか?
見た目?態度?声?特定の行動?
振舞い方?人への接し方?
できるだけ具体的に
挙げてみてください。
・・・
③”あなた”はなぜ「それ」が
そんなにイヤですか?
・・・
④「それ」は何歳からイヤですか?
・・・
⑤あなたの人生の中で
もっとも「それ」が
典型的だった人は誰ですか?
(あるいは)
もっとも「それ」を
忌み嫌った人は誰ですか?
・・・
⑥典型的な相手が何をしたから
「それ」をそこまで嫌ったのですか?
・・・
⑦そのときあなたは
自分自身に対して
「それ」を許可しましたか?
それとも禁止しましたか?
・・・
⑧禁止したままなら、
それがずっとあなたを
縛り付けている鎖(呪い)です。
呪いを解く魔法の言葉を
50回でも100回でも200回でも
毎日口に出しましょう。
↓
↓
↓
【魔法の言葉】
「○○(それ)をゆるします!」
あるいは
「○○(それ)でいい!」
この全体の流れを
過去の自分の例で書いてみますが、
クライエントには該当者がいないので
同業者で書いてみますね。
↓
↓
↓
================
①嫌い/苦手な人
同業者(カウンセラー)のYさん
ーーーーー
②嫌いな「部分」
・自分の担当業務であっても
「できない」とすぐ人に泣きつくとこ
・幼児みたいな甘えた口調でしゃべるとこ
・些細なことで人を頼るとこ
↓
<「嫌い」の要約>
*依存
*甘え
※注記
嫌いが過ぎると
「全部イヤ!」
「視界に入るだけでイヤ!」
となりがちですが、
それでも嫌いな「部分」を
きっちり特定してください。
ーーーーー
③なぜ「私」は「それ」がイヤか?
???
(この時点ではわからないことが大半です)
ーーーーー
④「それ」は何歳からイヤか?
「頼る」とか「甘える」とか
幼稚園の頃にはすでにイヤ。
それもあってか
小学校低学年の頃には
理髪店も病院も自分の買物も
全部ひとりで行っていた。
あと、母に甘えたくても
我慢していた。
それと、病気の痛みも
訴えずに我慢していた。
ーーーーー
⑤「それ」を忌み嫌った人は?
家族全員。「甘え」は特に母親かと
(典型的な人はいなかった)
ーーーーー
⑥何があったからそうなった?
いちばん記憶に残っている体験
↓
小4の頃に母にどうしても甘えたくて
布団にもぐり込んで二の腕を触ったら
「触らんと!気持ち悪い」
と言われたこと
ーーーーー
⑦自分に「それ」を禁止した?許可した?
禁止した。
「甘えてはいけない」と決めた。
ーーーーー
⑧これが「呪い」
確かにその頃からずっと
人を頼ることを全力で避けていた。
「なんでも自分で!」
がスローガンだった。
気づかないうちに
ガチガチに縛られていた。
ということで
\魔法の言葉♪/
で「それ」を許可しよう!
↓
「人に甘えることをゆるします」
「人を頼ることをゆるします」
================
いかがでしたか?
これは「それ」を
嫌っていたのは自分ではなく
親という重要他者だったわけです。
だからこそ
「それ」を自ら禁止した。
元々は
「母に」甘えてはいけない
だったものが年を経るにつれて
「人に」に変質していった。
自分はそれで
良いと思って生きてきても、
「それ」を丸出しする人が
この世界にはたくさんいる。
それを見るたび
理由不明の苦が湧いてくる。
だから「それ」を持つ人を
極力避けたくなる。
(でも避けられない)
こういったものを
「未完了」
あるいは
「地雷」
と呼びます。
たまにしか出なくても、
それが生きづらさを招くなら
とっとと処理しておきたいところです。
かつての私のケースだと、
人に頼ることを禁じていれば
間違いなく燃え尽きることでしょう。
(今は頼るし甘えるので大丈夫っす♪)
・
・
・
ところで受け入れがたい
「それ(○○)」ですが、
最初は許可の言葉なんて
口が裂けても言いたくないもの。
だけどしつこいほど
許可していくといつの間にやら
抵抗感は減っていきます。
その頃には前よりずっと
「それ」を許容できるから
2つのいいことが起こりますよ。
①呪いが解けるので自分が楽
+
②「それ」が強い相手に対して
前よりも寛容になれる
(結果、自分も楽)
自分が嫌う相手は
生きやすさのルートを
具体的に示してくれる羅針盤です。
別に好きにならなくていいので
自分をラクにしてあげるための
マップとして活用してみてもいいかもですね。
相手が支援対象者なら
winーwinで楽になれますしね。
さてさて、
今回はここまで。
ですが、
実は今回の内容には
別バージョンもあるんです。
似てはいますが
微妙に違いますので、
次回はそれをお届けします!