愛情が重すぎる? 彼に逃げられそう:恋愛・結婚に年齢制限なし:新おとな総研
愛情が重すぎる? 彼に逃げられそう
♪6年ぶりの恋人、毎日でも会いたい♪
落ち着きのある大人の女性でも、恋愛にのめり込みすぎてしまうことがあります。特に、前の恋愛からのブランクがあったり、「仕事がつらい」「友人が減った」「お金がない」など生活に閉塞感を抱いたりすると、その傾向は強くなるもの。
相談者の靖子さん(仮名、40歳)は、約6年ぶりに恋人ができ、幸せを感じつつも、彼(38歳)に対する感情をコントロールできず、悩んでいました。
靖子さん「彼との出会いは友人夫婦の紹介で、付き合い始めて3か月になります。しばらく恋愛していなかったせいか、最初は誘われてデートしても、メールを交換しても、あまりピンときていなかったのですが、それでも彼は告白してくれました。『そんなに私のことを気に入ってくれたのなら』と思って付き合い始めたら、今度は私の方が彼を好きになりすぎてしまって……。いい年して、こんなに人を好きになるとは思いませんでした」
木村「いえいえ。恋愛感情に年齢は関係ないですし、ブランクがあれば、なおさら思い通りにならないこともあるものですよ。今、彼とどのようなお付き合いをしていて、どんな問題点があるのでしょうか?」
靖子さん「平日と週末に1回ずつくらい会っています。でも、会えないときは寂しくて寂しくて、どうしようもない気持ちになってしまうんですよ。何度も電話をかけたり、デートの帰り際に泣きそうになったり、彼を困らせてしまって」
木村「そういうとき、彼はどんな反応をしていますか?」
靖子さん「基本的に優しく対応してくれるのですが、最近はうんざりしているのか、『年上なんだし、もっとしっかりしてよ』『せっかく会えて楽しかったのに暗い顔しないで』などと怒られてケンカになることがあります」
木村「彼はおそらく靖子さんと付き合うことに、難しさを感じ始めていると思いますよ。このままの状態を続けると、彼を失ってしまうかもしれません」
靖子さん「(不安そうに)やっぱりそうですか? 私もそれが心配で相談しに来たんです」
木村「今は靖子さんの気持ちが突っ走りすぎている分、彼は一緒に走るのが苦しくなり始めているのでしょう。彼は『ずっとこのペースで付き合わなきゃいけないの?』と思っているような気がします。おどかすつもりはないのですが、早く何とかしないと、『もう彼女のペースには付き合えない』と靖子さんのもとを去ってしまう危険性があります」
靖子さん「(首を横に振りながら)それだけは絶対に避けたいんですけど……」
木村「まだ交際3か月なのですから、二人が同じペースで走り続けられるスピードで距離を縮め、信頼関係を築いていくことが大切です。メールや会う回数も、気持ちの伝え方も、自分の考え方を彼に押し付けるのではなく、二人にとって最適なペースを見つけましょう。仕事、友人や家族、趣味など、お互いの人生にとって大事なものがあるわけですから」
靖子さん「(うなずきながら)自分の気持ちを押し付けていたようなものですよね」
木村「特に注意してほしいのは、靖子さんが『好き』『会えなくて寂しい』という彼に対する気持ちをすべてさらけ出していること。『私はこんなに好きだけど、あなたはどう?』『あなたも同じくらい好きになってほしい』と思っているからでしょうが、これは逆効果です」
靖子さん「ダメなんですか?」
木村「かえって気持ちの格差を感じさせてしまいますからね。『ミステリアスになれ』というわけではありませんが、彼に靖子さんのすべてをさらけ出す必要はないんですよ。たとえば、一緒にいない時間、誰かとどこかで過ごす時間があるなど、知らないところがあってこそ、『会えてうれしい』『もっと一緒にいたい』という気持ちが強くなるものですから」
靖子さん「私は『会えればそれに越したことはない』と思ってしまうんですよね」
木村「すべてをさらけ出すと、最初こそ二人の距離は近づきますが、次第に慣れて靖子さんや二人の関係を大事にできなくなる、努力しなくなるのが男心。同棲をすると、かえって結婚が遠ざかってしまうのと一緒です」
靖子さん「(驚いて)エッ、『早く一緒に住みたい』と思っていたのですが……」
木村「同棲は精神面、経済面、家事面など、男性にとって最も都合のいい状態です。責任や手続き、親へのあいさつなどの手間を負ってまで、自ら結婚に踏み出す男性は少ないんですよ」
靖子さん「そうなんですか……。でも実際、彼と会えないと寂しいし、結婚のことも考えてしまいます。どうしたらいいのでしょうか」
木村「では、気持ちの抑え方と、今後の取るべき行動パターンについてお話しましょう」
――現状に危機感を抱きつつも、寂しさに負けて変われない靖子さん。彼女に有効なのはどんな方法なのでしょうか?
♪彼のことを考えない時間を増やす♪
木村「今はどこで何をしていても、彼のことを考えてしまう。あるいは、『これを彼はどう思うかな?』などと、すべてのことを彼に結び付けていませんか?」
靖子さん「まさにその通りですね」
木村「お互いのことを考えている時間に大きな差が出ると、どちらかが気持ちを押し付けたり、不満をぶつけたり、ケンカにつながりがちです。また、その差は1か月、3か月、半年と時間を経る度に大きくなり、歩み寄る着地点が見つけにくくなってしまいます。まずは、“彼のことを考えない時間”を増やすことから始めましょう」
靖子さん「私はどうすればいいのでしょうか?」
木村「とにかく家の外へ出て、たくさんの人と会い、何かを始めてみることです。スポーツ、習い事、創作など、何でもいいので、ご自身が楽しめるものを探してください。ただ、靖子さんは寂しがり屋のようですから、一人で楽しむものでは結局彼のことを考えてしまいそうなので、多くの人がいる場の方がいい気がします」
靖子さん「(考えながらも)何があるのか、いまいち浮かんでこないのですが……」
木村「靖子さんは結婚願望がありますから、たとえば料理、お菓子、パン作りなどを習いに行けば、楽しさに加え、将来のことも考えて一石二鳥ではないでしょうか。あるいは、テニスやゴルフのスクール、ヨガやダンスなどを始めれば、この先も体を動かす習慣がついたり、ずっと付き合っていける友人ができたりするものですよ。こうして具体的に考えていけば、『やってみようかな』と思えるものがたくさんありますから」
靖子さん「彼と付き合い始めてからは、『もし彼が会いたいと言ってくれたら、すぐに会えるようにしておこう』と思うあまり出かけなかったんですよ。でもそれって、重いですよね」
木村「彼から見たら重いでしょうし、靖子さんご自身もその気持ちが何年も続かないでしょう。先ほども言いましたが、『彼と結婚して、この先ずっと一緒にいたい』と思うのであれば、今の感情ばかりを優先させず、“長い目で二人の関係性を見る”という視点も持てるといいですね」
靖子さん「(うつむきながら)そうやって考えると、私って彼にワガママなこと言ってたんですね……」
木村「久々の恋ですし、あまりネガティブにとらえなくてもいいと思いますよ。取り返しがつかなくなる前に気付けたのですから」
靖子さん「自分でも『何か私おかしいな』と思っていたのですが、だいぶ頭が整理されてきました。相談に来てよかったです」
木村「今日話したようなことができる女性は、彼や夫からすごく愛されるんですよ。お互いに恋愛だけでなく、仕事やプライベートなども充実させることができれば、愛情の大きさはシンクロしやすくなります。そうなると、もはや他のパートナーは考えられなくなるでしょうね」
靖子さん「確かに私の友人にも、そんな感じで結婚した人はいますね。好き勝手遊んでいるように見えるのに、すごくダンナさんから愛されているんです」
木村「靖子さんもそうなればいいんですよ。男性心理で言えば、『二人の人生全般を見通して付き合おうとする女性だからこそ、結婚を考えられる』というところがありますし」
靖子さん「(不安そうに)私にそれができるかな……」
木村「もっと関係がこじれていたら、靖子さんがどんなに頑張っても解決しにくい状態になるところでした。今はまだ靖子さんが自力で二人の関係をよくすることができる時期なので、前向きな気持ちで行動していきましょう」
――約1か月後、靖子さんからメールが届きました。
靖子さん「教えてもらったように、ヨガとフラダンスを始めて、彼のことを考える時間を減らしました。同年代と年下の友人ができて、楽しく続けています。彼にわがままを言うこともなくなったし、いい方向に進んでいると思うので、もしプロポーズされたら報告しますね」
今回のテーマは、彼への愛情が強くなりすぎたときの対処法。
相手への愛情が強くなると、メールや会う回数、気持ちの伝え方などで、自分の考えを押し付けがちになるもの。すると相手は、それに戸惑い、窮屈さを感じ、少しずつ距離を取り始めてしまいます。
特に、靖子さんのように、『好き』『会いたい』という気持ちを全面的に伝えるタイプの女性は要注意。男性はそこまで自分に愛情を向けられると、その女性や二人の関係を大切にできなくなる傾向があるのです。
また、大人世代のカップルほど、仕事、友人や家族、趣味など大事なものが増え、自分のライフスタイルも確立されているので、できるだけ愛情の量をシンクロさせて、二人にとって最適な交際ペースを見極める必要があります。
それらの問題を解決するためには、狭くなった視野を広げること。家の外へ出て、多くの人と会い、何かを始めるなどして、生活のリズムを変えましょう。近い将来、彼との結婚を考えているのであれば、「その前に一生モノの友人や趣味などを増やすいいチャンス」というくらいのポジティブさがあった方がいいのです。
もしあなたの愛情が強くなりすぎて、彼との会話が減ったり、彼から怒りをぶつけられるようになったり、ケンカが増えたら危険信号。放置すると、自力では解決しにくい状態にまでこじれてしまうだけに、早めに上記のような行動を取りましょう。
どんなに強い恋人への愛情も、同じテンションが永遠に続くことはありません。とりわけ大人の女性は、彼に今の感情を情動的に押し付けることなく、二人の関係を長い目で見た上で行動してほしいものです。